エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.387
2015.01.08 更新
文:フリーライター・石川ひさよし
次に「HD Tune Pro 5.50」を使い、より詳細な性能と傾向について確認していくことにしよう。
【Benchmark Read】 | |
【Benchmark Write】 | |
【FileBenchmark】 | |
【Random Access Read】 | |
【Random Access Write】 |
Benchmark結果を見ると、どのテストもかなり安定したキレイなデータであることが第一印象だ。File Benchmarkで多少スパイクが出ているが、この程度であれば十分に安定していると言える。
最後は「ATTO Disk Benchmark 2.47」を使い、シーケンシャルアクセス性能を確認しておこう。
ATTO Disk BenchMark 2.47 |
「ATTO Disk BenchMark 2.47」による最高転送速度は、読込が最大521.233MB/sec、書込は452.782MB/secで、公称スペックを若干だが上回る。2048KBのリードで1回落ち込みが出ているものの、これは計測毎に変化するものであって、製品の特徴とは言えない。
ここまで「M6M」の検証を進めてきた。シーケンシャル読込では500MB/sec前後、シーケンシャル書込でも400MB/sec台前半という、2.5インチモデルと比べても遜色ない十分なパフォーマンスを見せており、世代の古いmSATAと比べればやはり高速だ。512K以下の小さなファイルの読み書きにおいても、十分なパフォーマンスを示しており、普段使いのシーンで恩恵を受ける場面も多々あるだろう。
高性能でコンパクトなPCを狙うなら「M6M」。あるいは、モバイルPCも古い世代のmSATA SSDを搭載している場合、「M6M」でそうしたPCのリフレッシュを検討してみるのもよいだろう |
小型ストレージデバイス規格が、mSATAからM.2への移行時期であるのは確かだが、Intelの「NUC」やGIGABYTEの「BRIX」に代表される小型ベアボーン用のデバイスとしてはまだまだ主流。その中にあって「M6M」では、64GBという低容量モデルから512GBという大容量モデルまで用意されており、コスト面でも選択肢の幅は広い。パフォーマンスに優れラインナップも充実している「M6M」は、数あるmSATA対応SSDの中でも一歩抜きん出た存在として、「鉄板」で「オススメ」できる製品だ。