エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.388
2015.01.10 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
ここからは編集部に届けられた評価サンプルを箱から取り出し、実機を元に外観チェックから検証を開始しよう。フロント開閉ドアを備えるため、外観デザインは至ってシンプルな「330R Silent」。現状、常に目に触れるところに通気孔などは無く、いかにも「静音」を前面に押し出したPCケースという出で立ちだ。
シンプルな外観デザインを最も象徴するのが、開閉ドア付フロントパネルの存在。アルミ調パネルを貼り合わせたフロントドアはフルフラットで、装飾は下部中央のCORSAIRロゴのみ。ボディとは異なるチタンカラーを採用し、質感を高める演出に成功している。
遮音性を高めたフロントドアを開くと、シャーシに固定されたプラスチック製フロントパネルが姿を表す。こちらは一転、5.25インチオープンベイのベゼルを含め、中下段の冷却ファン搭載スペースまでほぼ全面にわたり通気孔仕様にデザインされている。
出荷時、フロント開閉ドアは左開きだが、ヒンジの役割を果たす専用のロックを付け替えることで、右開きに変更することができる。フロントドアの付け替え作業は工具を必要とせず、煩わしいケーブル類の配線処理もなく、いわば「いつでも手軽に」開閉方向の変更ができるというワケだ。
ちなみに左右両開きに対応する「ダブルヒンジ」タイプのPCケースは近頃増える傾向にある。これはPCケース本体の設置場所により、使い勝手のいい開閉方向が選択できる事が最大の利点。今後発売されるドア付PCケースにとって、製品の善し悪しを決めるひとつの基準になるだろう。
フロントドアだけでなく、フロントパネルは丸ごと取り外す事ができる。プラスチック素材のフロントパネルは、スチール製シャーシに金属製クリップで固定。隙間が設けられたフロントパネル下部を握り、引き剥がせば工具不要で取り外しは完了する。
なおフロントパネル着脱の必要性については、フロント下部の冷却ファン増設時のみで、5.25インチオープンベイに光学ドライブを固定する際には、フロントドアを開くだけで作業ができる。