絵踏一のKeyboard一点突破 Vol.5
2015.01.19 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
まずタッチパネルキーボードの宿命として言えることは、手元を見ないで入力するタッチタイピングは恐らく無理であろうということ。特段のマーキングや触感の違いが存在しないため、よほどの習熟を重ねない限りには「文字入力用」としての用途には適さないに違いない。
打鍵感のないタッチパネルキーボードはとにかく入力に難がある。「COOL LEAF2」では「シングルパルス・アクチュエーター」という大掛かりな機構で解決を狙っていた |
ただしこの「Ultra Slim Touch Keyboard」がこれまでと違う点は、キーボードエリアすべてをタッチパッドとして使用できるところだ。ガラスの上をスイスイと指を滑らせて行うジェスチャー操作は実に快適で、これがあれば基本的にポインティングデバイスは必要ない。「キーボードとしても使えるタッチパッド」という付き合い方が、一番向いているのかもしれない。
ガジェットマニアならつい飛びついてしまいそうな、近未来的なビジュアルがグッド。さらに広大なエリアをフル活用したジェスチャーもあり、案外ちゃんと“使える”モデルでした |
そもそも仕事やゲームなどをのぞいては、一般的にキーボードの使用量もそれほど多くはなく、検索ワードを入力する程度ならフルフラットなこのモデルでも事足りる。すべてをこの1台で済ませようとすると途端に具合が悪くなるものの、使用する環境や役割がハマれば、かなり使い勝手のいいモデルに化けてくれそうだ。