エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.390
2015.01.22 更新
文:GDM編集部 絵踏 一/Tawashi
「GB-BXI7G3-760」 実勢売価130,000円前後(2014年12月発売) 製品情報(日本ギガバイト株式会社) |
ベアボーンや完成品を問わず、昨今の自作シーンには魅力的な小型プラットフォームのPCがあふれている。ただしそのほとんどがCPU内蔵グラフィックスに頼る関係上、グラフィックス性能の不足がネックになる点はご存知の通りだ。性能評価でも「ゲームをする以外なら」というフレーズがついて回るところ、いわばその常識を覆すモデルが2014年末、GIGABYTEから発売された。
手のひらサイズの筐体にすべてを詰め込んだ、小型プラットフォームのPCも今や定番。中でも多彩なラインナップを揃える、GIGABYTEの「BRIX」シリーズは欠かせない存在だ |
「BRIX Gaming」(型番:GB-BXi5G-760)と名付けられたハイエンドモデルは、6GBメモリを実装した低クロック版の「GeForce GTX 760」を搭載し、自作市場でも大いに話題になった。約120mm角というケースファンのようなコンパクトサイズにして、ゲームプレイまでこなしてしまおうという野心作。約10万円と高価ながら、たちまち初回入荷分が完売したところからも、ゲーマーたちの期待の高さがうかがえる。
グリーンカラーが特徴的な、GIGABYTE「BRIX Gaming」。超小型筐体にGTX 760を搭載した異色のモデルとして、昨年10月に登場した |
今回の主役である「GB-BXI7G3-760」は、その「BRIX Gaming」の称号を受け継ぐ兄弟機種にして、現行シリーズの最上位モデルだ。初代「Gaming」(GB-BXi5G-760)同様に「GeForce GTX 760」(GDDR5 3GB)を搭載するのが最大の特長で、グラフィックス性能の強化により小型プラットフォームの弱点を克服。ビデオメモリこそ6GBから3GBへと半減したものの、CPUをCore i5からCore i7へとレベルアップ。総合的な実力はまったく引けをとらない。あらゆるシーンにおいて、デスクトップPCクラスの活躍が期待できそうだ。