エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.393
2015.02.03 更新
文:GDM編集部 絵踏 一/Tawashi
「G-Master Hydro-X99 II」に標準装備されるマザーボードは、ASRockのミドルレンジモデル「X99 Extreme4」だ。「アルミニウム合金製ヒートシンク」や、2オンス銅箔層を備えた「サファイアブラックPCB」により、各所から発生する熱を効率的に冷却。さらに飽和電流を90%に引き上げた耐熱仕様の「プレミアム合金チョークコイル」と、業界最長を謳う寿命12,000時間(周辺温度105℃)の「12Kプラチナコンデンサ」を採用し、耐久性を大幅に高めている。
標準構成で採用されるASRock「X99 Extreme4」。MSI「X99S GAMING 7」との価格差はわずかなため、好みで選択するといいだろう | やや価格は上がるものの、ASUSTeKにこだわる人は「X99-PRO」が選択できる |
またほぼ同額で変更できるのが、今回の評価機にも採用されているMSIのゲーミングマザーボード「X99S GAMING 7」だ。同クラス製品の中では比較的手頃な価格設定が魅力で、最強レベルのゲーミングパフォーマンスを支える機能群も充実している。
評価機に採用されているMSIのゲーミングマザーボード「X99S GAMING 7」。「x16x16」帯域での全開SLI/CrossFireX環境が構築できるほか、ネットワークチップ「Killer E2205」や独立設計の高品質オーディオ回路「Audio Boost2」などを備える |
前出の2製品に加え、ASUSTeKのミドルレンジモデル「X99-PRO」も選択できる。ピン数を増やした独自の「OC Socket」を備え、オーバークロック耐性と安定性を向上。帯域幅32GbpsのM.2(PCIe3.0×4)を2本備える。
Haswell-Eプラットフォームの「G-Master Hydro-X99 II」では、クアッドチャンネル対応のDDR4メモリを最大で8GB×8枚まで搭載させることができる。標準構成こそ4GB×2枚と控えめながら、よりメモリ周りの強化を狙うなら、積極的にカスタマイズをしたいところだ。
CPUソケットを挟み込むように配置された、8基のメモリスロット | 採用メモリはサイコムのシールが貼られたDDR4-2133。6層基板採用のメジャーチップ搭載モデルとされる |
標準搭載の電源ユニットは、秋葉原のパーツショップでも人気のCooler Master「V750 Semi-Modular」。セミモジュラー式で、奥行き140mmのコンパクトボディが特徴 |
標準構成で搭載する電源ユニットは、Cooler Master「V750 Semi-Modular」(80PLUS GOLD/750W)。最も高効率な50%負荷時時は、冷却ファンが600~800rpm程度で回転するよう設計されているため、常用レベルで非常に静かな製品といえる。
もちろんカスタマイズオプションで自由に選択もできる。メーカーはAntec、CORSAIR、ENERMAX、LEPA、オウルテック、Seasonic、SilverStoneで、80PLUS SILVERから80PLUS PLATINUMまで全19モデル。より高い変換効率やセミファンレスモデルなど選択肢は豊富だ。(※選択パーツ2015年1月25日現在)
奥行き140mmとショートサイズの電源ユニットだけに、搭載スペースにはかなりの余裕が確保できる | マネジメントホールから電源ユニットのケーブル類が各所へ分岐。セミモジュラー式のため必要最低限の本数が使用されている |