エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.393
2015.02.03 更新
文:GDM編集部 絵踏 一/Tawashi
「Define R5」のエアフローレイアウト。「G-Master Hydro-X99 II」では2基のラジエターのほか、フロント吸気とトップ排気に、それぞれ140mm口径ファン「Dynamic GP14 140mm」を装備している |
ベンチマークでは、いずれもハイエンドモデルにふさわしいスコアを記録した「G-Master Hydro-X99 II」。CPUとグラフィックスカードのデュアル水冷搭載モデルだが、ここでは気になる冷却性能を知るべく、まずはCPUのテストを実施。ストレスツール「OCCT 4.4.0」により60分間のテストを行い、ハードウェアモニター「HWmonitor Version 1.2.3.0」により、TDP140WとなるCore i7-5820Kの温度を計測した。
【CPU温度】 検証室内温度19℃/湿度50% |
CPU温度をみると、アイドル時(起動後30分間放置)で35℃、100%負荷実行中でも69℃で安定し、結果は極めて優秀。水冷クーラーならではの冷却能力を遺憾なく発揮してくれた。これなら、夏場や負荷の高いアプリケーション動作時でも、安心して使う事ができるだろう。またラジエターに搭載される冷却ファンNoctua「NF-F12 PWM」(300~1,500rpm、最大風量93.4m3/h、最大騒音値22.4dBA)は、回転数が900rpm前後で安定していたため、動作音はほとんど耳で聞こえないレベルだった。
CPUと並んで水冷化が施されているGeForce GTX 980搭載グラフィックスカード。「G-Master Hydro-X99 II」最大のセールスポイントと言える、カスタム水冷カードの温度もチェックしておこう。ベンチマーク実行時と主要ゲームタイトルベンチマーク実行時の最高温度を合わせて計測した。
【GPU温度】 検証室内温度19℃/湿度50% |
アイドル時は、CPUとほぼ同じ34℃、「3DMark」実行時で最大57℃、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」のベンチマーク計測時で最大56℃、「Watch Dogs」のデモプレイ時で61℃という結果。なお、ラジエターに搭載されるNoctua「NF-F12 PWM」と、グラフィックスカード側にあらかじめ搭載されているシロッコファンは、高負荷時でも動作していることを疑いたくなるほどの静音状態だった。
サイコムによると、出荷時にグラフィックスカードが搭載するシロッコファンを、GPUの温度と比例して回転数を調整。水冷システムによりGPUの温度を低く保ちつつ、ビデオメモリやVRM部の温度上昇を抑えることで、シロッコファンの回転数も低速に維持できるという。