エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.398
2015.02.28 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
一般的なPCケースとは明らかに違いを感じるのはリアパネルだ。違和感すら覚えるその特異なレイアウトを観察してみよう。
まず大きく違うのは、拡張スロットだ。通常は横レイアウトになるところ、「Core X9」では縦に8段が並ぶ。つまりマザーボードは縦ではなく、PCケース本体の中央部に横置きに搭載される事が分かる。なるほど搭載位置に沿うようにバックパネルI/Oの固定穴があり、その上部に120mm口径ファンを確認。拡張スロット上部には、水冷チューブ用のスルーホールが2つ用意されている。
また下段は右側に冷却ファン増設用の通気孔があり、その左側は電源ユニット搭載スペースに割り当てられている。このようにリアパネルをじっくり観察する事で、おおよその内部構造が想像できた。
Cube型というよりもBOX型というべき「Core X9」は、その特異なリアパネルから、通常のPCケースとはかなり異なる内部構造である事が分かった |
脱落しないハンドスクリューで固定された、両サイドパネルをチェック。左サイドパネルは開口部が広いアクリルウインドウ付きで、特徴的な内部構造や発光アイテム等を楽しむ事ができる。一方、通常マザーボードトレイ裏面にあたる右側面には広い通気孔が設けられ、内部にはマグネット着脱式の防塵フィルタが装備されていた。
なお両サイドパネルは左右の付け替えに対応。例えば左側の壁に密着させて設置する場合、アクリルウインドウ付きサイドパネルを右側面に入れ替えるなど、自由にレイアウトできる。
左サイドパネルはアクリルウインドウ付き。幅440mm、高さ380mmと開口部は広く、PCケース内部ほぼ全域を眺めることができる。さらに透明度も高い | |
上下2段で長方形デザインの通気孔。内部にはマグネットで固定された防塵フィルタが装備されている |
高冷却志向の「X」シリーズだけあって、ボトム面は通常のPCケースよりも明らかに通気孔のエリアが広く割かれている。左右には大判の防塵フィルタが装着されており、付着したホコリを簡単に除去する事が可能。フロント寄りにはスタック時に上下のエリアを1つに見立てるための「ハッチ」が装備され、必要に応じて取り外せる仕組み。これについては後ほど解説しよう。
通気孔には防塵フィルタを装備。メンテナンスを考慮し着脱も可能 | 実測約55×40mm四方のインシュレーターは高さ約30mm。設置面は滑り止めラバー仕様 |