エルミタ的一点突破 Vol.36
2015.04.09 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕 / 池西 樹(テストセッション)
マザーボードへの固定も終了。いざ冷却能力テストといきたいところだが、その前にメモリスロットのクリアランスをチェックしておこう。
ここでおさらいしておくと、「NH-L9x65」はMini-ITXフォームファクタ向けに設計された、トップフロー型ロープロファイルCPUクーラー。ロープロファイル基板サイズ94mmに合わせた、高さ95mmの小型モデルで、「100%のメモリクリアランス確保」が最大のアピールポイントになっている。そこでメモリスロットに、CORSAIR(本社:アメリカ カリフォルニア州)のハイエンドメモリ「Dominator Platinum」シリーズを装着し、”謳い文句に偽りナシ”を実証してみよう。
CORSAIR最上位メモリ「Dominator Platinum」シリーズを搭載し、メモリクリアランスをいざチェック |
CORSAIR「Dominator Platinum」シリーズは、独自の冷却技術「DHX Cooling Technology」を構成する大型ヒートスプレッダを装備。その高さは55mmとなり、大型サイドフローCPUクーラーとの物理的干渉が懸念されるハイエンドメモリのひとつだ。
さて「NH-L9x65」を固定したMSI「Z97I GAMING ACK」の2本のメモリスロットへ、CORSAIR「Dominator Platinum」シリーズを装着してみると、「NH-L9x65」のヒートシンクと冷却ファンは一切干渉することなく、共存できている事が分かる。メモリスロットにヒートシンクが一切はみ出さない設計だけに、当然といえば当然だが、高さ55mmの「Dominator Platinum」シリーズに限らず、どんなメモリでも問題なく装着できるはずだ。
なおNoctuaでは「NH-L9x65」のマザーボード適合リスト(Compatibility)がWeb上に開示されている。Intel系AMD系を問わず、各メーカーの適合モデルが一覧で確認でき、搭載可否が明確にされているのはNoctuaならでは。導入前にチェックできる点は、ユーザーにとって実に有益な情報になっている。
四方どこから見ても、「NH-L9x65」がメモリスロット部分にはみ出していない事が分かる。高さ55mmの「Dominator Platinum」シリーズに限らず、どんな製品にも対応してくれるだろう |