エルミタ的一点突破 Vol.37
2015.04.25 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕 / 池西 樹(テストセッション)
付属品の総点検が終わったところで、マザーボードへの組み込み方法について、順を追って解説しよう。
「忍者四」のリテンションは新設計の「ブリッジ方式のリテンションシステム」を採用。重量のある大型ヒートシンクを確実に固定でき、作業効率の向上も図られている。さらに付属品でもご紹介した専用のプラスドライバーも予め用意され、別途工具を必要としない。
なお今回は搭載テストにIntel LGA1150マザーボードを使用している。AMD系についても”例の枠”を取り外す作業は必要ながら、ほぼ同様の手順でマウントできるので参考にして頂きたい。
組み込み後は冷却テストを行う前に、メモリスロットのクリアランスをチェックしてみたい。近ごろは背の高いヒートスプレッダ付きメモリとの「共存」を目的に、ナロータイプデザインのサイドフロー型CPUクーラーが相次いでリリースされている。サイズ「虎徹」(型番:SCKTT-1000)はまさにコレに該当し、大ヒット作となった。
「忍者四」装着時のメモリスロットクリアランスはいかに |
一方「忍者四」の放熱フィンは正方形の大判サイズを採用。放熱面積を大きく確保し、緩やかな冷却ファンの回転でも十分な冷却能力が確保できるように設計されている。よって、メモリソケット部分に冷却ファンが被さる「忍者四」には、実測で約45mm程度の空間しか確保できない。大型ヒートスプレッダが装着されたメモリは諦めるしかないが、製品コンセプトが違う「忍者四」は、その性格を理解した上で構成パーツをチョイスしたい。
マザーボードに搭載した状態の「忍者四」を側面から眺めると、メモリスロット全てにヒートシンク&冷却ファンが覆い被さるようにマウントされている事が分かる | |
メモリスロットクリアランスは、実測で約45mm程度。ヒートスプレッダ無しのメモリを選択する事になる |