必要なコネクタのみを追加できるセミモジュラー式ケーブルをチェック

「Edison M 750W」のコネクタは、ATX 20+4pin×1、CPU 4+4pin×1、PCI-Express 6+2pin×2を直結、CPU 8pin×1、PCI-Express6+2pin×4、ペリフェラル4pin×5、SATA×10を着脱式としたセミモジュラー式を採用。またATX 20+4pin以外はすべてフラットケーブルのため、取り回しが容易に行えるのも大きなポイントだ。

直結式のATX 20+4pinケーブル。唯一のメッシュ仕様で長さは550mm	直結式のPCI-Express 6+2pinケーブル。ケーブル長は580+100mm
直結式のCPU 4+4pinケーブル。ケーブル長は700mmと余裕があり、かなり大柄のPCケースでも長さが不足することはないだろう	セミモジュラー式のCPU 8pinケーブル。長さは650mm
セミモジュラー式のPCI-Express補助電源ケーブル。1本あたりコネクタは2つで、長さは550+100mm	SATAケーブルは、1本あたり4コネクタ（400+120+120+120mm）×2と、2コネクタ（650+120mm）×1の計3本
レガシー周辺機器用の4pinペリフェラルは3コネクタ（400+120+120mm）×1と、2コネクタ（300+120mm）×1	FDD 4pinは4pinペリフェラルコネクタへの変換アダプタで実現している

禁断の内部構造をチェック

ここからは「WARRANTY VOID」シールで封印されたネジを外し、禁断の内部構造検証を敢行。もちろん5年保証はフイになるので、自分で試す場合には注意してほしい

ここからは「WARRANTY VOID」シールで封印されたネジを外し、内部構造を確認していこう。限られたスペースを最大限に利用するため、垂直式の増設基板を複数実装。さらに大容量メイントランスや、高効率なDC-DCコンバータ、信頼性の高いコンデンサなどを採用することで、高負荷・高温環境でも安定した出力を実現している。

整然と配置された各種コンポーネント。実装密度はかなり高く、公称2.5kgという重量も納得だ
基板やヒートシンクは冷却ファンを避けるよう、高さが揃えられている
基板のほぼ中央に鎮座する大型のメイントランス
メイントランス脇に実装されたサブトランス
スペースを有効に活用するため、DC-DCコンバーターや保護回路は別基板で実装
電源入力部にはEMC/EMIノイズフィルタを搭載し、電源コンセントからのノイズ混入を防止する
セミモジュラー式のため、電源内部のケーブル数はそれほど多くない	モジュラーケーブル用のコネクタは小型の別基板にて実装されていた
1次回路のメインコンデンサには、105℃対応の日本ケミコン製「KMQ」シリーズを搭載	周辺の電解コンデンサには、同じく105℃対応の日本ケミコン製コンデンサを搭載
	2次回路を中心に実装されている固体コンデンサは日本製または台湾製
1次回路には大型のトロイダルチョークコイルを複数搭載
ファンの風を使い効率的に冷却するため、基板上の各所にはアルミニウム製ヒートシンクが実装されていた
冷却ファンはFDBベアリングを採用する120×120×25mmの「HA1225H12F-Z」（DC12V/0.58A/2,200rpm）