エルミタ的リサーチ Vol.12
2015.05.12 更新
文:GDM編集部 Tawashi / 絵踏 一
周辺機器の中でもキーボードと並び、身近なデバイスである「マウス」。直接触れている時間が長いアイテムだけあって、単に操作できれば十分という意見もあれば、独自の”マウス感”を熱く語るディープなこだわり派まで、実に多彩な声を聞くことができた。
まずはPCパーツ系SHOP STAFF総勢85人から得た回答の結果を見てみよう。
市場シェア率の高さが反映し、一番人気はロジクール製という結果で、実に30人が所有している。安価な製品からゲーマー向けのハイエンド志向製品まで、多彩な選択肢は市場のニーズを幅広くカバーしている事がうかがえる。また、近ごろ新製品のリリースがないマイクロソフトも15人を数える。古くからの自作派その大多数が1度は所有した覚えがあるだろう”MSマウス”。PC自作の全盛期、正規パッケージ品から並行輸入品、果ては明らかなニセモノ(?)まで、多くのMSマウスが秋葉原に溢れていた時代が懐かしい。
次にRazerが8人、SteelSeriesが7人、Mad Catzが6人と、PCゲーマー向けマウスが後に続く。ハッキリとした使用目的のあるユーザーは、全体の「中間層」に位置し、ZOWIE GEARやROCCAT、CORSAIRなど、今後リリースされる製品の完成度や流行により、ブランドの市場シェアは拮抗するだろう。
なお所有数は1~3台が41人で最も多く、PCの所有台数にも関係があるようだ。また特筆すべきは4~10台の複数所有者が34人もいる点。PC所有台数にかかわらず、お気に入りのストック用に買い置く「キープ派」が実に多い事が分かった。「絶版」を危惧し、入手できるうちに同じモデルを複数購入したり、自宅と職場など、作業場所毎に同一モデルを用意するケースもある。入力デバイスがいかに重要視されているかが分かる結果となった。
モバイル系SHOP STAFFの傾向で目立つのは、「不明」およびそもそも所有していない「なし」という回答。46人中、13人がこれに該当し、PCパーツ系SHOP STAFFに比べ、熱い思い入れはさほどなく、単なる道具と感じている人が複数いるようだ。またノートPCユーザーも多く、タッチパッドで済ませるという声も。それでも少数派ながら、PCゲームを楽しむ”それらしい”モデルの所有者も存在する。所有数に限っては、1~3台が35人と最も多く、10台以上という猛者も2人いた。