エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.415
2015.05.21 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
さて、ここからは「X99E-ITX/ac」の大柄なパッケージを開梱、その詳細を外側から確認していこう。まずはこのモデルの最大の特長にして、最もボード上の面積を占有している、LGA2011v3対応のCPUソケット周りに注目する。
まさしく詰め込んだり、といった高集積なボード上の構造物を確認。LGA2011v3対応のCPUソケットには、OC耐性を高めた「XシリーズOCソケット」が採用されている |
CPUソケットには、ピン数を増やしてオーバークロック耐性を引き上げたオリジナル仕様の「XシリーズOCソケット」を採用。電源回路もMini-ITXサイズながら、デジタル制御「Digi Power」による6フェーズを搭載する。さらに「Premium 60A Power Choke」や「Fairchild 60A Dual Cool DrMOS」「12K Platinum Caps」など高効率・高耐久のコンポーネントを贅沢に採用し、消費電力の大きいHaswell-E/Haswell-EPの安定動作を可能にしている。
一般的なMini-ITXマザーボードとは、やや異なる位置に配置された6フェーズの電源回路。チョークコイルは、高い磁性と耐熱性を誇る「プレミアム合金チョークコイル」が採用されている |
なおCPUクーラー用のソケットは、前述の通りスリムな「Narrow ILM」タイプが採用された。一部のデュアルソケットマザーボードに使用される規格で、通常なら対応クーラーの調達に苦労するところだ。その点「X99E-ITX/ac」では、あらかじめパッケージに専用クーラーを同梱。追加購入不要でシステムを構築できる。
4本の銅製ヒートパイプを搭載した「Narrow ILM」タイプのDYNATRON製クーラーが付属。水冷クーラー用のマウンタも別途同梱されている |
CPUソケットと拡張スロットに挟まれるように配置された、Intel 9シリーズのハイエンド向けチップセット「Intel X99 Express」。8コア/16スレッドのCore i7-5960Xなど「Haswell-E」はもちろんのこと、18コア/36スレッドのXeon E5-2699v3など「Haswell-EP」もサポート。Mini-ITXサイズで最もパワフルなマシンを組み上げることができる。
ブルーの薄型ヒートシンクにカバーされた、Intel最上位チップセット「Intel X99 Express」。サーバー向けのハイエンドCPU Xeon E5シリーズにも対応する |