帰ってきた エルミタ的「編集部で使ってみた」
2015.06.11 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
エルミタの「スマホ羅針盤」でもお馴染み、イオシス アキバ中央通店の協力で「Quick Charge 2.0」をチェック。「isai FL LGL24」による速度検証を行った |
従来の急速充電に比べて25%以上高速に充電できるという「Quick Charge 2.0」、実際の充電ではどの程度違ってくるのだろうか。本項ではイオシス アキバ中央通店の協力により、3,000mAhのバッテリーを搭載した対応スマートフォン「isai FL LGL24」で充電速度をチェックしてみることにした。
なお計測にあたっては、警告の出る残量10%前後から端末の充電を開始。バッテリー管理アプリ「Battery Mix」を使用して、充電時間の計測を行っている。
「isai FL LGL24」充電所要時間(分) |
満充電までは約100分近くかかっているものの、ここで注目したいのは実用容量への到達速度。50%には40分で到達しているほか、約1時間で80%までの充電が完了している。ここまでくればモバイルバッテリーを外しても大丈夫な“安全圏”であり、バッテリー切れ寸前からたちまちスマートフォンを実用状態に戻すことができる。「Quick Charge 2.0」対応端末を持っているなら、ぜひとも活用したい機能だ。
ちなみに満充電に近くなると充電速度が鈍っているのは、「Quick Charge 2.0」が従来同様に定電流・定電圧(CC-CV)充電を行っているため。過充電防止に有効な機能で、満充電に近くなると電流を減少させる仕組みになっている。急場をしのぐためのモバイルバッテリーとしては、実用容量までの回復が第一であることは言うまでもない。
今回の主役はともにタイプの異なる2製品だったが、それぞれがユニークな機能を搭載した出色のモバイルバッテリーだった。世界初のLightning入力対応モデル「PB-N30」は、まさしくiPhoneユーザーのためのモデル。本来iPhone使いには不要なmicroUSBケーブルを用意することなく、手持ちのLightningケーブルとのセットで持ち歩くことができる。iPhone 6/6 Plusをそれぞれ1回分以上充電できる容量もちょうどよく、どこにでも収まるサイズ感も魅力だ。
また、まだまだ貴重な存在といえる「Quick Charge 2.0」対応バッテリーの「PB-T1」は、Androidユーザーには要チェック。国内向けの現行端末でも対応モデルが多く、愛機の対応次第ではベストパートナーとなる。出先でも“瀕死”の状態からたちまち実戦レベルに回復できる機能は、モバイルバッテリーにとって最も強力な武器といえるだろう。