エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.422
2015.06.29 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ベンチマークのラストは消費電力をチェックしておこう。高負荷時は各種ベンチマーク測定時の最高値、アイドル時は起動直後10分間放置した際の最小値を採用している。
消費電力(W) |
デスクトップ向けCPUでは最も消費電力の低いG1820Tとの比較でも、アイドル時で7.9W、高負荷時で25W以上の差がついており、N3700の省電力性はまさに圧倒的。今回は機材の関係で容量500WのBRONZE認証電源を使用しているが、より低容量かつ高効率な電源やACアダプタを使用すれば、さらに消費電力を削減することができるはずだ。
Bay Trail世代からクアッドコア化され、CPUパフォーマンスが大きく引き上げられたIntelの省電力SoC。Braswellではストレージ対応がSATA3.0(6Gbps)へと強化され、これまでの弱点であった足回りが改善。GPUコアにも手が加えられ、ライトなゲームであればそこそこプレイできるまでに性能が向上している。またWindowsタブレットの登場により、OS自体もスリム化が進んでいることから、オフィスユースやマルチメディアファイルの再生など、一般的な用途であればこれで十分事足りるだろう。
“省電力SoC”イコール“非力”というイメージを完全に払拭したBraswell。さらに拡張性を強化した「N3700-ITX」なら、多くの作業をストレスなく行うことができる |
そして今回検証した「N3700-ITX」では、SATA3.0コントローラやUSB3.0ハブの増設により拡張性を向上。メモリ対応も公称スペックの2倍にあたる16GBまで拡大されており、Braswellを使う上で気になるポイントが上手く解消されている。これまで“省電力SoC”イコール“非力”というイメージから、二の足を踏んでいたなら、ぜひこのマザーボードを選択してみて欲しい。その考えがきっと変わることだろう。