エルミタ的「編集部で使ってみた」
2015.07.16 更新
文:GDM編集部 池西 樹
続いて「CrystalMark 2004R3」にて、実装コンポーネントごとのパフォーマンスをチェックしていくことにしよう。
CrystalMark 2004R3 |
「ALU」「FPU」など、CPUコアのパフォーマンスは「Miix 2 8」の約9割で、プロセッサの違いによる影響は軽微。一方、「MEM」はシングルチャネル動作が足を引っ張り、約8割とやや差が広がっている。そして最も大きな差がついたのが「HDD」。こちらは約6割に留まり、実装しているNANDフラッシュの性能差がかなり大きいと思われる。
「Windows エクスペリエンスインデックス」「CrystalMark 2004R3」とも、「Miix 2 8」に大きく溝をあけられたストレージ性能。そこで「CrystalDiskMark 4.1.0」を使い、実際のパフォーマンスにどの程度違いがあるのか確認してみることにした。
「Hi8」のCrystalDiskMark 4.1.0スコア | 「Miix 2 8」のCrystalDiskMark 4.1.0スコア |
パフォーマンスの差は一目瞭然。特にマルチキュー/マルチスレッド(Q32T1)のテストではシーケンシャル、ランダムとも大きく引き離されており、「Hi8」に実装されているeMMCの性能にはあまり期待できない。ただし、ランダムアクセスはHDDに比べれば高速なことから、OSやアプリケーションの起動でモタツキを感じることはなかった。ちなみに「Hi8」のWindows領域の空き容量は初期状態で9GB強、Android領域は6GB強しかなく、本格的に運用する際には、性能よりストレージ容量をいかにやりくりするのか、という点が問題になりそうだ。
Windows/AndroidのデュアルOSに対応するため、32GBのeMMCは計17個のパーティションに細分化されている | |
Windows用のパーティションは14GB。空き容量は初期状態で9GB強しかない | Android向けのデータ用パーティションは約7GB。空き容量は初期状態で6GB強 |