エルミタ的「編集部で使ってみた」
2015.07.16 更新
文:GDM編集部 池西 樹
最後に「AnTuTu Benchmark」にて、「Nexus 7 2012」とのパフォーマンスを比較していこう。
AnTuTu Benchmark |
RAM速度の約6倍を筆頭にすべてのパフォーマンスが大幅に向上。総合スコアも「Nexus 7」の18788ポイントに対して、「Hi8」では33754ポイントと約2倍に向上しており、Tegra 3世代のAndroidタブレットからのアップグレードであれば、有望な選択肢になるだろう。
今回は格安中華タブレットChuwi「Hi8」を検証してきたわけだが、想像していたよりも完成度が高いというのが率直な感想だ。液晶はIPSパネルを採用しているため、視野角が広く、発色も良好。解像度もWUXGAに対応し、マルチウィンドウでも快適に作業ができる。またWindowsとAndroidをこれ1台でこなせるのも、これまで2台持ちしていた人には大きなメリットになるだろう。動作のほうも安定しており、通常用途であれば性能面の不安もない。特に、未だ現役で使われているAndroid 4.0世代のタブレットからなら、パフォーマンスアップ効果も十分期待できる。
WindowsとAndroid環境を1台で持ち歩けるのはやはり便利。完成度も高く中華タブレットデビューにオススメだ |
確かにeMMCのパフォーマンスや、やや心もとないストレージ容量、製品保証の短さなど、価格なりのデメリットがあるのも事実。さらにOSの日本語化という、普段なら必要のない作業も追加される。とは言え、日本語化の難易度はそれほど高くなく、ショップによってはオプションで作業を行ってくれるところもあることから、そういったサービスを利用するのもアリだ。安価な価格設定やユニークな機能に興味を持ったなら、「Hi8」でぜひ中華タブレットの世界に挑戦してみてほしい。