エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.426
2015.07.18 更新
文:GDM編集部 池西 樹
放熱面積を広げるため、受熱ベースプレートのサイズは従来から約1.5倍に拡大されている |
オールインワン水冷ユニットでは、CPUの熱を水冷ヘッドで受熱し、ポンプで循環している冷却液へと移動。この暖められた冷却液をラジエターで冷やすことで、CPUの温度上昇を防いでいる。このサイクルの中で特にキモとなるのが、CPUの熱を冷却液に移動する段階だ。
そこでCooler Masterでは、受熱ベースのサイズを従来から1.5倍に拡大、さらに裏側に「マイクロチャネル」と呼ばれる微細フィンを実装することで、32,000mm2という広大な放熱面積を確保した。また最も発熱の多い“ホットスポット”へ、ピンポイントに冷却液が届けられるよう、中央に「Jet Impingement」技術と呼ばれる溝を設けることで、熱移動効率を高めている。
「Nepton 240M」では、CPUの発熱が多い“ホットスポット”への流量を増やすため、「マイクロチャネル」の中央に溝を設ける「Jet Impingement」技術を採用 |
新設計ポンプを内蔵した水冷ヘッド部。トップにデザインされた「COOLER MASTER」のロゴには白色LEDが内蔵され、起動状態を確認できる |
「Nepton 240M」では、「マイクロチャネル」の効果を最大限に発揮するため、ポンプユニットにも注目。製品寿命70,000時間、1時間あたり120リットルの高流量ポンプを実装することで、長期間安定した水流を提供。さらにCooler Master独自の「静音ドライバIC」を搭載し、ポンプの振動や騒音を抑え15dBA以下という超静音動作を可能にした。
独自ウォーターブロックと高流量ポンプを組み合わせることで、静音性と冷却性能を両立した |