エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.426
2015.07.18 更新
文:GDM編集部 池西 樹
PCへの組込が終了したところで、「Nepton 240M」の冷却機器としてのポテンシャルを負荷テストにてチェックしていこう。CPUはIntel Core i7-4790Kを用意。テストにはストレスツール「OCCT 4.4.1」を使い、計測する温度は、「HW Monitor」の「Package」の数値を採用した。なお動作クロックは、定格(4.00GHz/TC時4.40GHz)に加え、マザーボード付属のチューニングソフトを使い、4.50GHz(1.271V)と4.60GHz(1.320V)にオーバークロックした状態でも測定を実施している。
定格動作時の「CPU-Z 1.71.0」の結果。コア電圧は1.092Vあたりまで上昇する | |
4.50GHz(左)と4.60GHz(右)にオーバークロックした状態の「CPU-Z 1.71.0」の結果。クロック幅は小さいもののコア電圧は、それぞれ+0.179V、+0.228Vとかなり盛られている |
まずはCPUの温度と消費電力の違いから確認していこう。アイドル時は起動直後10分間の最低値、高負荷時は「OCCT 4.4.1」実行時の最高値をそれぞれ採用している。
CPU温度(℃) 室内温度23.5℃ | |
消費電力(W) |
まずアイドル時の温度を確認すると、消費電力が10W以上増加しているにもかかわらず、どのパターンでも30℃未満で横並び。このことから低負荷時の冷却性能はほぼ飽和していると考えられる。続いて高負荷時のスコアを確認すると、定格時は最高でも61℃までしか上がらず優秀な結果。また消費電力が大幅に上昇するOC状態では4.50GHzで最高74℃、4.60GHzでは86℃まで上がっているが、いずれも負荷が急激に上がった直後のスパイク値。直後にファンの回転数が上がり、その後は前者が概ね70℃前後、後者が80℃前後で安定して推移した。