エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.427
2015.07.22 更新
文:GDM編集部 池西 樹
まずはじめは、3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から。今回はアッパーミドルGPUということを考慮し、プリセット設定は「Fire Strike」と「Fire Strike“Extreme”」を選択して計測を行っている。
Fire Strike | |
Fire Strike“Extreme” |
Graphics scoreはいずれのプリセットでも約2%スコアが向上。GPUのクロック差が約1.5%しかないことを考えると、メモリクロックのチューニングもスコアに影響しているのは間違いない。またCombined score、総合スコアにも確実に上積みがあり、「3DMark」はわずかなオーバークロックでもかなり敏感に反応することがわかる。
続いて、テッセレーションを駆使した3Dベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」のスコアをチェックしていこう。プリセットはDirectX 9ベースの“Basic”とより高負荷なDirectX 11対応の“Extreme”を選択している。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Basic”(fps) | |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Extreme”(fps) |
負荷の軽い“Basic”ではAverage FPSで、約1%以下とほとんどスコアに違いは見られなかった。一方、負荷の上がる“Extreme”では「3DMark」と同じく約2%まで差が広がり、高解像度・高負荷な環境でゲームを楽しみたいなら、少しでも動作クロックの高いモデルを選択したい。
ここからは、ゲームタイトルのベンチマークを使用してパフォーマンスをチェックしていこう。まずはDirectX 11対応のFPSゲーム「ロストプラネット2ベンチマーク」から。品質設定は「アンチエイリアス」を“MSAA8X”、それ以外を“HIGH”にセットし、最大限の負荷がかかる設定で計測を行った。なお解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択している。
ロストプラネット2ベンチマーク(fps) |
1,920×1,080ドットまでなら、最高画質でもマルチプレイの合格点とされる60fpsをラクにクリアしており、ゲームプレイに何ら不安はない。また「リファレンス想定」から1,280×720ドットで約2%、1,920×1,080ドットでは約3%フレームレートが向上。「ロストプラネット2ベンチマーク」では、他のベンチマークに比べてメモリのチューニング効果が高いことがわかる。
次に、オンライン系RPGの人気タイトル「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」の公式ベンチマークのスコアを確認していこう。APIはDirectX 9とDirectX 11、品質設定のプリセットは“最高品質”、解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択して計測を行った。
ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク(DirectX9) | |
ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク(DirectX11) |
DirectX 9なら解像度に関係なく“非常に快適”。DirectX 11でも1,920×1,080ドットで“とても快適”、1,280×720ドットでは“非常に快適”を獲得し、より高解像度な環境でも設定次第では十分快適なプレイが可能だ。またオーバークロックの効果はいずれも約2%で、ここまでのベンチマーク結果とほぼ同様の結果となった。