エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.430
2015.08.03 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
次に「RM1」の内部構造に迫っていこう。ミニタワーサイズでATXマザーボードが搭載できるだけに、内部容積にミドルタワーのような空間の余裕はない。それだけに、このモデルならではの仕掛けがあちこちに用意されていた。一見シンプルに見えるPCケースだが、設計者の苦労も読み取れる。考え抜かれた設計、そのすべてを解説しよう。
こちらは「RM1」のシルバーモデル。アルミニウム素材を生かした、クールな仕上がり。JONSBOはカラーリングのチョイスや見た目の美しさには定評を得つつある |
近ごろ小型PCケースに限っては、非搭載でも珍しくない5.25インチオープンベイ。かつてはPCに必須だった光学ドライブの搭載スペースが、今や除外対象になってしまった。とはいえ、あれば便利に使えるとあって、「RM1」では1台分の5.25インチオープンベイが用意されている。
出荷状態の5.25インチオープンベイには、アルミニウム製のブランクベゼルで塞がれている。フロントパネル同色のレッド塗装で、アルマイト加工が施されていることから、一体感がありデザイン上なんら違和感はない。
なお光学ドライブの固定は、右側面4本のネジのみでマウントする事になる。左側面には逆側からドライブを支える「Left ODD Bracket」と飛ばれるブラケットが設けられ、水平状態を保つアシストをしてくれている。
内部容積が限られた「RM1」は、ボトム面もストレージ搭載スペースとして利用する。前後に2列用意されるスリットとは別に、ネジ穴4個が前後に計2セット用意されている。これがストレージ固定用の穴というワケだ。
120mm口径冷却ファン付近にあるのが、2.5インチSSD用。背面側にあるのが、3.5インチHDD用だ。いずれもドライブの底面にある4つのネジ穴を使い、ボトム面にベタ置きで設置する事になる。
もうひとつのストレージ搭載スペースは、上部にある。5.25インチドライブを固定する「ODD Bracket」には前後に各2個のネジ穴があり、これを利用して2.5インチSSDが最大2台搭載可能だ。「最大」としたのは、フロント側が5.25インチと排他になっているため。光学ドライブを搭載する場合、「ODD Bracket」には2.5インチSSDがリア側1台のみが搭載できる。