エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.437
2015.08.31 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
すでに最新OSのWindows 10がデビュー。2世代前のOSになったとは言え、まだまだWindows 7ユーザーは多いはず。ただしZ170チップセットではUSB認識がxHCIベースになったことから、xHCIドライバを持たないWindows 7ではインストール時にUSBデバイスを認識できない。そこでASRockでは、xHCIドライバ適用済みのWindows 7インストールイメージが作成できる「Win 7 USB Patcher」を用意。PS/2接続のマウスを持ち出すまでもなく、従来と同じ感覚でOSのインストールを可能にしている。
Windows 7を“Skylake”環境にインストールしようとすると、マウス・キーボードが動かない!という問題を解決。あらかじめドライバ統合済みのインストールイメージを作成できる |
UEFI設定に入るまでもなく、OS上からオーバークロックが可能な独自ユーティリティ「A-Tuning」。詳細なOCはもちろん、3つの動作パターンから選択する簡易OCも利用できる |
メインストリーム向けモデルながらOC性能にも優れる「Z170 Extreme6」では、オーバークロックユーティリティ「A-Tuning」のカスタマイズも活用したい。「Performance Mode」や「Power Saving」といった3パターンのプリセットから選択する簡易OC機能のほか、外部ジェネレータ「Hyper BCLK Engine」を活かした0.0625MHz刻みでの精密チューニングにも対応。Skylakeのパフォーマンスを最大限に引き出すことができる。
これまでメインストリーム向けのマザーボードといえば、尖った要素の少ない、いわば“普通”のモデルという印象の製品が多かった。そのためパフォーマンスにフォーカスした機能満載のゲーミングマザーに比べれば、やや存在感の薄いカテゴリとも言える。
無難ながら多少の物足りなさもあった、“普通”なメインストリーム向けマザーはもう卒業。ゲーミングモデル顔負けの「Z170 Extreme6」は、妥協なしのマシンが組める魅力的な1枚だ |
ところが新世代のASRock「Extreme」シリーズは、さすが“エンスー向け”を視野に入れて開発されただけに、これまでとは完成度が一味違った。外部ジェネレータ「Hyper BCLK Engine」の実装でハイレベルなオーバークロックをサポートするほか、新設計の高品位オーディオ「Purity Sound 3」を標準装備するなど、ゲーミングマザー顔負けの豪華な機能が揃っている。堅牢な「Super Alloy」設計による高い信頼性はそのままに、高級感を増した新デザインも好感度を上げてくれる。
メインストリーム向けと言いながら、「Z170 Extreme6」は全方位にバランスのとれた性能が魅力。妥協を嫌う欲張りなユーザーには、手頃かつ頼りがいのある選択肢になってくれそうだ。