エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.439
2015.09.11 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ATTO Disk Benchmark 3.05 |
「CrystalDiskMark 5.0.2」では、シーケンシャル書込と4K QD32書込で若干性能が低下するものの、それ以外には大きな影響はなし。さらに「ATTO Disk Benchmark 3.05」では、最高速度、グラフ形状とも一切違いは見られず、「Trion 100」シリーズなら容量が逼迫した環境でもクリーン状態に近い性能が期待できる。
今回はOCZの新エントリー向けSSD「Trion 100」シリーズについて検証を進めてきた。同社初の東芝製コントローラ採用モデルだが、ファームウェアの最適化は順調のようで、シーケンシャル・ランダムともハイエンドモデルに迫る高スコアを計測。ベンチマーク結果を見る限り安定性にも問題はなく、クライアント環境での運用であれば、エントリーモデルということを意識させられることはないだろう。
ハイエンドモデルに匹敵する性能を実現した「Trion 100」シリーズ。標準的な運用であれば違いを感じることはないだろう |
またこれまでのOCZ製SSDのウリだったダーティ状態でのパフォーマンスは継承。書込耐性も今回検証した480GBモデルでは、110GB/day、総書込120TBW、MTBF150万時間で十分確保されている。さらに価格も同容量最安レベルに位置づけられた「Trion 100」シリーズは、これまでOCZでやや手薄だったコストパフォーマンス帯において、最有力候補となれるポテンシャルを秘めた完成度の高い製品だ。