エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.441
2015.09.18 更新
文:GDM編集部 池西 樹
画像によるチェックが終了したところで、ここからは各種ベンチマークソフトを使い、「M6V」シリーズの256GBモデル「PX-256M6V」のパフォーマンスを確認していくことにしよう。使用するベンチマークソフトは、「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」「CrystalDiskMark 5.0.2」「HD Tune Pro 5.50」「ATTO Disk Benchmark 3.05」の計4種。いつも通りドライバ、ベンチマークソフトのみをインストールしたシステム用SSDから起動し、テストドライブにはデータを書き込まないクリーンな状態で行っている。なお検証機材の詳細は以下の通り。
まずは「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」にて、「M6V」シリーズの基本性能とシーケンシャルアクセスの圧縮率による影響について確認していこう。
AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293:総合ベンチマーク | |
AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293:総合ベンチマーク |
総合ベンチマークのシーケンシャルアクセスは読込526MB/sec、書込344MB/secで、いずれもほぼ公称値通り。総合スコアも1,000ポイントを超えており、エントリーSSDながらそのパフォーマンスはかなり高い。また圧縮率の影響を確認できる「Compression-Benchmark」も、読込約525MB/sec、書込約345MB/secで安定しており、シーケンシャルアクセスは圧縮率の影響を受けないことがわかる。
続いて、「CrystalDiskMark 5.0.2」を使い、ランダムアクセスへの圧縮率の影響を中心に確認していこう。データサイズは1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」を選択し、計測を行っている。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」で確認したシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスにも違いはなく、Silicon Motion「SM2246EN」は圧縮率に関係なく一定の性能を発揮するコントローラであると結論づけていいだろう。このことから、以後のベンチマークは、テストデータ「デフォルト(ランダム)」のみに絞って行うことにした。
引き続き、データサイズによるパフォーマンスの違いと、ランダムアクセスの最高値を中心に「CrystalDiskMark 5.0.2」のスコアをチェックしていこう。データサイズは50MiB~32GiBまで、用意されている9つすべてのプリセットで測定を行っている。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 | |
4Kランダムアクセススコアの最大値(IOPS) | |
4K QD32T1ランダムアクセススコアの最大値(IOPS) |
シーケンシャルアクセスは読込最高563MB/sec、書込最高361MB/secでいずれも公称値を約25MB/sec上回る良好なスコア。近頃のハイエンドSSDに比べるとやや書込速度は低めながら、一般的な用途であれば性能が不足することはないだろう。続いてランダムアクセスを確認すると、4Kは読込最高39MB/sec、書込最高140MB/sec、4K QD32T1は読込最高335MB/sec、書込最高323MB/secを計測。IOPSに換算すると4K QD32T1はそれぞれ約81,900 IOPSと約78,800 IOPSで、こちらもほぼ公称値通りの性能を発揮している。またこれまでのPLEXTOR製品と同じく、スコアのブレが少ないのも特徴。データサイズに関係なく安定したパフォーマンスが期待できる。