エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.442
2015.09.30 更新
文:GDM編集部 池西 樹
メインストリームモデルを狙うユーザーが望むチューニングといえば、ギリギリを攻めるピーキーなものよりは、安定性を重視した実用レベルのものが中心だろう。そこで、今回は「UEFI DualBIOS」にあらかじめ設定されているプロファイルを使い簡易オーバークロックに挑戦、その挙動を確認してみることにした。
「UEFI DualBIOS」の「CPU Upgrade」にはCore i5-6600KとCore i7-6700K向けのプリセットが各3種類ずつ用意される | |
4.40GHz駆動時の「CPU-Z 1.73.0」の結果 | |
4.50GHz駆動時の「CPU-Z 1.73.0」の結果 | |
4.60GHz駆動時の「CPU-Z 1.73.0」の結果 |
今回の検証では用意されている3種類すべてのプリセットを試してみたが、Windowsの起動、ベンチマーク動作とも問題なかった。またアイドル時はいずれも定格動作と同じ、800MHzまでクロックが低下するため、無駄な消費電力が抑えられるのも嬉しいところ。安定性を損なうことなくCPU性能をアップしたいなら、プリセットによるオーバークロックはなかなか有望な選択肢と言えるだろう。
プリセットによる簡易チューニングを確認したところで、パフォーマンスへの影響を「CINEBENCH R15」にて検証していこう。
CINEBENCH R15(cb) |
TurboBoost機能により、定格でも4.20GHzまでクロックが向上するシングルコアでは、4.40GHzで約5%、4.60GHzでも約10%と向上率はやや低め。一方、TurboBoostの効果があまりないマルチコアでは、4.40GHzで約10%、4.60GHzでは約14%と一気に差が広がっており、ゲームや動画エンコードなど、重量級のアプリを動作させる場合には簡易オーバークロックでも大幅な性能向上が期待できる。