エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.443
2015.10.03 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
「MasterCase 5」のコンセプトを把握したところで、パッケージから本体を取り出し、外観スタイルから検証をはじめよう。Cooler Masterの上位機種とあって、パッケージは専用の「化粧箱」を用意。本体は不織布により大切に梱包されていた。
「MasterCase 5」シリーズ共通の化粧パッケージ。サイズはW332×D602×H650mmで、店頭持ち帰りには多少の気合いが必要 |
フロントトップと両サイドに傾斜を設け、フラットなメッシュパネルで構成されたフロントパネル。今でこそ見慣れたデザインだが、全面メッシュ仕様のフロントフェイス、その起源はCooler Masterの大ヒット作「Centurion 5」シリーズにあり、その後「CM 690」シリーズへと受け継がれた。いずれも自作PCの歴史に名を残した名機だけに、デザインにその面影を残す「MasterCase 5」への思い入れは、容易に想像できる。
トップと両サイドに傾斜を設け、立体的なデザインを作り上げたフロントフェイス。フラットなメッシュパネルの中央にはお馴染みのCooler Masterロゴ。空前の大ヒット作「CM 690」の面影を残す |
通常の組み込み作業において、フロントパネルそのものを取り外す必要はない。オープンベイのベゼル着脱は、PCケース内部から左右のツメをリリースする事で作業は可能。フロント部の冷却ファン増設についても、オープンベイのベゼル2枚と、中央から下部にかけてのメッシュ部を取り外した状態で作業ができるようになっている。
フロントアクセスポートは、傾斜が設けられたフロントトップ部に用意。中央に長方形のPowerスイッチを備え、その後ろには正面右からResetスイッチ、USB3.0、マイク、ヘッドホン、USB3.0がレイアウトされている。
フロントトップのアクセスポート。外観デザインも考慮してか、必要最低限の装備に留められている。なお左端はHDDのアクセスLEDだ |
「MasterCase 5」の外観上、象徴的な存在となっているのが、トップ部前後に装備されたハンドルの存在だ。デザイン的要素もさることながら、移動時に便利なハンドルは、耐荷重30kgまでのサポートとされている。また通気口を設けたトップパネル面は4本のネジでシャーシに固定。冷却ファンが増設できるようになっている。
ハニカム状の通気口は防塵フィルタを装備。着脱には4本のネジを取り外す必要がある | |
耐荷重30kgのハンドル。外側はABS樹脂製、ハンドル本体は頑丈なスチール製で、シャーシにがっちりとリベット固定されていた |