エルミタ的一点突破 Vol.38
2015.10.27 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕 / 池西 樹(テストセッション)
サイズ「風魔」(型番:SCFM-1000) 市場想定売価税抜6,980円(2015年10月21日出荷開始) 製品情報(株式会社サイズ) |
エルミタでは今年4月に検証を行った「忍者四」(型番:SCNJ-4000)以来、ひさしぶりにサイズのCPUクーラーを取り上げる。サイズといえば、2013年10月にリリースされた「虎徹」(型番:SCKTT-1000)の人気が未だに高く、ライバルモデルがなかなか太刀打ちできない状況が続いている。CPUソケット周辺と干渉しないナロー型ヒートシンクデザインの扱い易さに加え、手頃な価格も魅力的で、冷却性能と相まった高コストパフォーマンスこそ、支持を得ている理由であろう。
さて、先頃リリースされた「風魔」(型番:SCFM-1000)は、「虎徹」とは違ったアプローチのサイドフロー型CPUクーラーで、ヒートシンクは2つのブロックをヒートパイプが貫通するツインタワースタイルを採用。120mm口径ファンは2基を標準で装備し、さらに高冷却を狙うニーズに向け、最大で3基の冷却ファンが固定できるように設計されている。
サイズオリジナルのCPUクーラーでは、意外にもツインタワー形状のモデルは少ない。冷却ファンのマウント方法は異なるものの「峰2」(型番:SCMN-2000)がやや近い |
最大3基の120mm口径冷却ファンが搭載できる、ハイエンド指向の「風魔」。一方で全高が149mmに抑えられている点は、大きなトピックになるだろう。とかくこの手の高冷却CPUクーラーと言えば、全高が160mm程度になり、PCケースの搭載有効スペースが気になってくる。ところが「風魔」では150mmにも届かない高さに留め、これまでハイエンド・サイドフロー型CPUクーラーを諦めていた中型PCケースでの選択肢に、大いになり得るだろう。
全高を149mmに抑えることで、中型クラスのPCケースにも収めることができる。「風魔」はまさに、このクラスをもターゲットにした、ハイエンド指向のCPUクーラーというワケだ | |
サイズオリジナル製品と一目で分かる、黒基調の外装パッケージ。外形寸法は幅170×奥行き150×高さ200mm。環境に配慮したパッケージはすべて紙製でできている |