ボトムレイアウトの2.5 / 3.5インチ共用シャドウベイ

90°マザーボード回転レイアウトは、エアフロー最適化を優先した設計。それゆえにストレージ収納力は必ずしも得意とはしていない。ボトム面はほぼ全面にわたり120mm口径ファン3基が並び、一般的なPCケースではストレージ搭載エリアとなる箇所にはマザーボードがレイアウト。どうしても限られた空きスペースにストレージを格納するしかない。そんな中「RVX01」では2.5 / 3.5インチ共用のシャドウベイを2カ所用意した。
　メインとなるのは、ボトム部リア寄りのストレージ搭載スペース。ここには2.5インチSSDまたは3.5インチHDDが最大2台搭載できる。搭載方法は付属の「HDD-TRAY（2.5″ OR 3.5″ HDD）」を使用。これにドライブをセットし、シャドウベイに装備されている溝に沿って、スライドさせる仕組み。縦置きレイアウトにより、ボトム部の120mm口径「Air Penetrator」ファンの風がドライブに直接当たり、常に冷却してくれる。

2.5インチSSDまたは3.5インチHDDを縦に搭載するシャドウベイ。垂直状態にあるボトム面の冷却ファンにより、常時冷却の最適なエアフローレイアウト環境にある

もうひとつの2.5 / 3.5インチ共用シャドウベイ

もうひとつの2.5 / 3.5インチ共用のシャドウベイは、右側面下部のプレート部分。縦置きレイアウトのシャドウベイ左側に位置し、複数の穴が空けられている。2.5インチSSD、3.5インチHDD共に底面4カ所のネジ穴でプレートに直接固定。コネクタ部は上向きとなる垂直方向にマウントされる。

複数の穴が用意された、右側面下部のプレート部。ストレージの底面ネジ穴を使い、直接ネジ留めする

天板つり下げ式でマウントする電源ユニット

マザーボードを90°回転レイアウトで搭載する事で、電源ユニットも一般的なPCケースとは異なるリア寄りのトップ面にマウントする。固定用ネジ穴がある電源ユニットの背面は、「RVX01」のトップ面に露出。天板からつり下げる形でマウントする事になる。これに伴い、冷却ファンは背面に向き、リアから吸気し、トップに排気するエアフローレイアウトが構築される。

	冷却ファンが密着するリア面は通気口仕様。電源ユニット内の熱は上方向に排出されることになる。なお搭載できる電源ユニットの奥行きは公称225mmまで

全7段仕様の拡張スロット

マザーボードを90°回転レイアウトを採用するため、拡張スロットは背面ではなくトップ面に位置する。拡張スロット数はATXミドルタワー標準の全7段。エントリークラスの「RAVEN」シリーズとあって、各々のスロットは必要に応じて分離させる”切り抜き”スタイルを採用。コストダウンが図られている。

	全7段の拡張スロット。1段のみ独立したブランクパネル、残り6段は必要箇所だけ切り抜くタイプ。ブラケットのネジ固定面は、拡張スロットすべてをカバーするプレートによりしっかりとロックされる