「RVX01」を実際に組み込んで分かったこと

外観から内部まですみずみをチェックした後は、実際に組み込みを行ってみる事にしよう。マニュアルや数値だけでは分からない事や、PCパーツを組み込む上での注意点、さらに周辺空きスペースなど、より深く解説していく。

マザーボードを搭載してみる

まずは「RVX01」にマザーボードを搭載してみよう。対応フォームファクタはATXおよびMicroATXだが、なんといっても最大の特徴は90°回転レイアウトの採用。拡張スロットやバックパネルI/Oは見慣れた背面ではなく上面に位置するため、組み込み時は少々違和感を覚えるかもしれない。なお搭載テストには、先日詳細検証をお届けしたASRock「Fatal1ty H170 Performance」を用意した。

	検証用マザーボードサイズは実測300×215mm。有効搭載スペースは304（12インチ）×279（11インチ）とされ、当然ながら問題無く搭載できている事がわかる

電源ユニットを搭載してみる

トップ面リア部にマウントスペースが用意された電源ユニットを搭載してみよう。搭載テスト用にSilverStone「SST-ST1000-G-E」を用意。容量1,000Wの80PLUS GOLD認証フルモジュラー電源ユニットで、奥行きは180mmのロングタイプをチョイスした。

トップ面のリア寄り角部に用意された搭載スペース。その独特なレイアウトにより、3.23kgにもおよぶ重量の「SST-ST1000-G-E」は、つり下げられる格好でマウントする事になる。横着をせず、4本のインチネジでしっかり固定しよう
公称有効スペースは奥行き225mmだが、180mmの「SST-ST1000-G-E」を搭載すると、実測で約50mmほどの空きスペースしか残らない。ケーブルの取り回しを考慮すれば、これ以上の長い電源ユニットの搭載は現実的ではない

拡張カード搭載スペース

次にグラフィックスカードを搭載してみよう。搭載テストには奥行き270mmの2スロット占有モデルを用意。電源ユニット同様、マザーボード90°回転レイアウトによりトップ面からつり下げる形で搭載することになる。なお搭載方法に特別な仕掛けはない。

グラフィックスカード（拡張カード）有効スペースは約347mm。なお内部「正圧状態」を保つエアフローレイアウトから、VGAクーラーは外排気タイプの搭載が推奨されている
搭載テスト用に奥行き270mmの2スロット占有グラフィックスカードを装着。ボトム部に標準搭載される「Air Penetrator（徹甲弾ファン）」からのエアフローに逆らわない垂直マウントは、PCケース内部の気流を乱すことがない
	2スロット占有モデルだけに、2枚の拡張カードスロットを切り抜く事になる。スロットの間に挟まれた部分を曲げないよう、慎重に作業を行う必要がある