エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.455
2015.11.21 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
もしかすると2015年最後の”大物”かもしれない。国内市場で10月末の販売開始以降、PCパーツショップのスタッフからも高い評価を得ているミドルタワーPCケース、In Win「805」シリーズが今回の主役だ。
近頃のIn Winといえれば、展示会用のコンセプトモデルと見紛うデザインのPCケースを、何事も無かったかのように市販モデルとしてカタログに加え、多くの自作派を魅了するメーカーとして支持を集めている。
そして今回取り上げる「805」もその例外ではなく、外装パネルの素材にPCケースの内部が透けて見える3mm厚の強化ガラスを採用。「魅せるPCケース」というコンセプトは実に明快で、ドレスアップパーツを駆使して自作を楽しむには最良のPCケースといえるだろう。
In Win 805(型番:IW-CF05R)シリーズ 市場想定売価税抜17,800円前後(2015年10月発売) 製品情報(In Win Development) |
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IW-CF05B(ブラック) 製品情報(CFD販売株式会社) |
IW-CF05R(レッド) 製品情報(CFD販売株式会社) |
国内市場で入手できるラインナップは、レッドとブラックの2種類。今回のレビューにはブラックモデル「IW-CF05B」を借り受けた。なお市場想定売価は税抜17,800円(発売時)に設定されている。In Winブランドで強化ガラスを採用した従来品に比べ、かなり価格が抑えられている点もトピックだ。
「COMPUTEX TAIPEI 2015」のIn Winブースで華々しくデビューを果たした「805」。強化ガラスを採用した美しい筐体は、多くの注目を集めた。なおグローバルではイエロー色もラインナップする |
本体をパッケージから取り出す前に、スペック表から「805」の概要を掴んでおこう。ATX、MicroATX、Mini-ITXの各フォームファクタに対応し、ミドルタワーにカテゴライズされる「805」の外形寸法は、幅205mm、奥行き476mm、高さ455mm。いずれも近頃発売されるPCケースの中でも、コンパクトな部類に入るだろう。届けられた外装パッケージは想像以上に小ぶりで、重量も6.85kgと思いのほか軽い。これは重量のある3mm厚の強化ガラスが使用されているものの、本体の全てが軽量なアルミニウム素材によるところが大きい。
その他、肝心なドライブベイレイアウトや冷却ファンレイアウトについては、検証を進めるうちに詳しく解説していくことにしよう。
外装パッケージは実測で約W560×D570×H320mm。本体は厚手の不織布に包まれ、横置きで梱包されていた |