エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.461
2015.12.14 更新
文:AMI
ゲームベンチの最後は「LORD of VERMILION ARENA」だ。こちらも解像度1,920×1080ドット、最高描画設定でストーリーモード「第4節」をプレイして、フレームレートを計測した。
ゲームプレイ中のフレームレート(fps) |
LoVAのゲーム内で使えるクーポンが付属している「GeForce GTX 950 StormX Dual」なので、当然ではあるが、最小フレームレートでも60fpsオーバーと、快適にプレイできるパフォーマンスを発揮した。
「GeForce GTX 950 StormX Dual」が搭載する「StormX」クーラーの冷却性能と静音性、そして消費電力もチェックしていこう。GPU温度、騒音値、消費電力ともにアイドル時はOS起動後10分なにもせずに放置した状態。高負荷時はテスト実行時に最も高くなった値を抽出している。なお、GPU温度は「GPU-Z」を使い、騒音値はグラフィックスカードの出力インターフェースから20cm離れた位置で計測を行なっている。
GPU温度計測(℃) | |
騒音値(dBA) |
GPU温度は、計測時の室温が22℃程度だったことも影響し、アイドル時はセミファンレス動作にもかかわらず31℃とかなり低くなった。逆に高負荷時はデュアルファン搭載ながら、ヒートシンクが小型のためか、74℃近くまでアップした。
ただ、騒音値は高いGPU温度とは、逆にかなり静かで、バラック状態でも気にならない40dBA未満をキープ。うれしいことに、「GeForce GTX 950 StormX Dual」は、静音寄りにカスタマイズされているようだ。
使用環境や季節(室温)で結果は異なる可能性があるが、低負荷時にファンが停止するセミファンレス動作に加え、ゲームプレイ中の高負荷時も静かな点は「GeForce GTX 950 StormX Dual」の大きなセールスポイントだ。
ラストは、ワットチェッカーで計測したシステム全体の消費電力だ。補助電源は必要だが、最小電源ユニット容量が350Wの「GeForce GTX 950 StormX Dual」。高負荷時でも消費電力は177.6Wだった。この消費電力なら、容量小さな電源ユニットを搭載しているコンパクトPCのアップグレードにも使えそうだ。
消費電力(W) |
低負荷時にファンが停止するセミファンレス機能をはじめ、デジタル出力端子のみで可能な最大4画面の同時出力、DisplayPortによる4K / 60p出力サポートといった、前世代GPU「GeForce GTX 750 Ti」にはない魅力を多数装備。そんなPalit「GeForce GTX 950 StormX Dual」は、ゲームシーンで十分なパフォーマンスと静粛性を発揮し、2万円台前半の売価で購入できる。
また、コストを抑えたカジュアルゲーミング向けPC、さらには「GeForce GTX 650」以前のミドルレンジGPU搭載グラフィックスカードからのリプレイス、4K液晶による写真や動画などの編集、マルチディスプレイ環境の構築といった、ゲーム以外の用途にも扱いやすい。
実使用面での魅力に加えて、ドスパラ限定モデルとなるPalit製グラフィックスカードは、BTOマシンにも数多くの採用実績がある。自作PCはもちろんメーカー製PCのパワーアップがはじめてのユーザーも安心して購入できるだろう。