エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.465
2015.12.26 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
ここからは高速なNVMe M.2 SSDを3台用意し、RAIDをサポートする3基のUltra M.2スロットのパフォーマンスをチェックしていこう。
NVMe M.2 SSDは、Samsung「SM951」シリーズの容量128GBモデル(型番:MZVPV128HDGM-00000)を用意。2枚、3枚でRAID 0を構築し、OSをRAIDボリュームにインストールした際のパフォーマンスを計測している。
NVMeタイプのSamsung製M.2 SSDを3台用意。Ultra M.2スロットで、RAID 0を構築し、パフォーマンスを計測 |
なお、RAIDボリュームにOSをインストールするには、インストール先ストレージの選択画面で、付属のドライバディスクからIRSTのRAIDドライバを導入する必要がある。事前にドライバをUSBメモリなどにコピーして用意しておくか、光学ドライブが必要になることは忘れずに覚えておこう。
まずは別のストレージから起動した状態でSamsung「MZVPV128HDGM-00000」のパフォーマンスを「CrystalDiskMark5.1.0」で計測。シーケンシャル(Seq)ライトは公称値を超える668MB/secを記録。さらにシーケンシャル(Seq)リードは、公称値2,000MBに迫る1,906MB/secを計測した。SATA3.0(6Gbps)接続のSSDから4倍程度高速になっている。
「CrystalDiskMark5.1.0」のスコア。Ultra M.2スロットに1枚搭載し、ブートは別のSSDから行なっている |
続いて3基のUltra M.2スロットすべてにSSDを搭載。RAID 0を構築する前に、各スロットのパフォーマンスを確認しておこう。
3台搭載時のデバイスマネージャー。いずれもWindows 10の標準NVMeドライバで動作している | |
M2_1スロットの結果 | M2_2スロットの結果 |
M2_3スロットの結果 |
1台のみ搭載した状態と比べて、各スロットともシーケンシャル(Seq)リードは、200MB/secダウン。ランダムリード、ライト(4K)も若干低下しているが、シーケンシャルリードほどではないので問題ないだろう。
シーケンシャルリードの大幅低下はUltra M.2がCPUではなく、チップセット(SATA3.0×2=Ultra M.2×1)のPCI-Express3.0に接続されているため、やむを得ないところだろう。それでも2.5インチSSDの数倍高速かつ、ケーブルレスで使えるのはうれしいところだ。