エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.465
2015.12.26 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
ここからは、2台および3台によるRAID 0環境を構築してOSをインストール。「CrystalDiskMark5.1.0」を使ってパフォーマンスを計測してみる。
Samsung「MZVPV128HDGM-00000」×2台によるRAID0 |
2台でのRAID 0時で、シーケンシャル(Seq Q32T1)リードが単体の1.6倍となる3,289MB/sec、シーケンシャル(Seq Q32T1)ライトは2倍となる1,337MB/secの高速化に成功。RAID 0では、一般的にランダムアクセスはあまり向上しないが、「4KQ32T1」のライトは単体の約2倍となる529MB/secへと向上しているのもポイントだ。
続いてSamsung「MZVPV128HDGM-00000」×3台のRAID 0環境を構築して、パフォーマンスをチェックしていこう。
Samsung「MZVPV128HDGM-00000」×3台によるRAID 0 |
3台では、シーケンシャル(Seq Q32T1)リードが3,245MB/secで頭打ちになっているものの、シーケンシャル(Seq Q32T1)ライト、ランダム(4K Q32T1)は単体の約3倍となる2,030MB/sec、786.3MB/secを叩き出している。
シーケンシャルリードが3,200MB/secで頭打ちになってしまったのは残念だが、高価なRAIDカードを使わなくとも、3,000MB/secオーバーのストレージ環境を構築できるのは、嬉しいところだ。
オーバークロックにも耐えられる12フェーズのデジタル電源回路や、豊富なゲーミング機能など、ハイエンドモデルに相応しい装備を備える「Fatal1ty Z170 Professional Gaming i7」。なかでもUltra M.2×3によるRAID環境は非常に魅力的だ。チップセットの標準機能を使用するため難しい操作は不要。UEFIからの簡単設定で、高価なRAIDカードを購入しなければ実現できなかった3,000MB/secを超える超高速ストレージ環境を手軽に構築できる。
機能満載の「Fatal1ty Z170 Professional Gaming i7」。ゲーミングモデルだがオールマイティに使える魅力的な1枚に仕上げられている |
これら豊富なストレージインターフェイスとハイエンドグラフィックスカードを組み合わせれば、ハイスペックなゲーミングPCはもちろん、膨大な素材データを使う4K動画編集用のマシンとしても十分活躍してくれるはず。それでいて販売価格は30,000円台前半。SkylakeプラットフォームでハイエンドPCを構築するにはぴったりの1枚となってくれるだろう。