Windows 7のインストールは可能。本格運用にはIRQの競合を解決する必要アリ

準備が整ったところで、早速実際の動作を確認していくことにしよう。基本的には、必要なパーツさえ揃えば現行モデルと大きく異なるところはない。唯一、IDEドライブのマスター・スレーブ設定を失念しており少々手間取ったが、BIOSの起動、Windows 7のインストールとも問題なく実行することができた。

約10年ぶりに電源を投入した「DVD266u-RN」。予想していた以上にすんなりと動作させることができた
テキストベースのBIOS画面。もちろんマウスには対応せず、すべての操作をキーボードで行うことになる
シリアル・パラレルポートのIRQ設定など見慣れない項目も多数並ぶ	「IWILL Smart Setting」からはCPUのベースクロックや倍率を変更できる
DVDドライブからWindows 7のインストーラーを起動したところ
IDEドライブも正常に認識され、インストール自体は問題なく行うことができた

ただし、オーディオやネットワーク、RAIDコントローラなどはIRQの競合により使用不可。BIOSからパラレルポートやシリアルポートなど使わない機能を「Disable」にしても状況は変わらず、本格的に使用するなら本腰を入れてトラブルを解決する必要がありそうだ。またWindows 10へのアップグレードも試してみたが、Pentium IIIが「PAE/SSE2」と「NXビット」機能に非対応のため実行することができなかった。

Windows 7 Ultimate 32bit版のインストールにかかった時間は約45分。最新環境に比べるとやや遅いが、想像していたよりもスムーズに完了した
「CPU-Z 1.74.0」で確認したところ。Pentium III-S 1.13GHzは、ベースクロックは133MHz、CPU倍率は8.5倍で動作している	タスクマネージャーでは2つのCPUが動作しているのが確認できる
オンボードデバイスはIRQ競合によりほとんど使用不可。簡単な設定では修正することができなかったため、今回は解決をあきらめることにした
Windows 10のインストーラーを起動したところ。Pentium IIIでは必要な機能が搭載されておらず、アップグレードできなかった