エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.468
2016.01.10 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからは各種ベンチマークソフトを使い、Crucial「BX200」シリーズの480GBモデル「CT480BX200SSD1」の性能をチェックしていこう。シーケンシャル読込540MB/sec、書込490MB/sec、ランダム読込66,000 IOPS、書込78,000 IOPSの公称スペックにどこまで迫ることができるのか楽しみだ。
なお使用するベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」「CrystalDiskMark 5.1.0」「HD Tune Pro 5.60」「ATTO Disk Benchmark 3.05」の4種類。いつも通り、ドライバ、ベンチマークソフトのみをインストールしたシステム用SSDから起動し、テストドライブにはデータを書き込まないクリーンな状態で計測を行っている。なおテスト環境の詳細は以下の通り。
まずは「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」にて、「BX200」の基本性能とシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293:総合ベンチマーク | |
AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293:Compression-Benchmark |
総合ベンチマークを確認すると、シーケンシャルアクセスは読込が約490MB/sec、書込が約440MB/secで、エントリーモデルとしては標準的なスコア。ランダムアクセスは4K-64Thrdの書込が約260MB/secとやや低めなのを除けば、こちらも特に問題なし。総合スコアも1,000ポイントにあと一歩に迫る973を獲得し、ハイエンドに近い性能が期待できる。また「Compression-Benchmark」は、読込約505MB/sec、書込約440MB/secで安定しており、シーケンシャルアクセスは圧縮率の影響を受けないことがわかる。
シーケンシャルアクセスに続いて、「CrystalDiskMark 5.1.0」にてランダムアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。データサイズは1GiBに固定、データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類で、計測を行っている。
【デフォルト (ランダム)】 | 右キャプション |
「CrystalDiskMark 5.1.0」のスコアを見る限り、ランダムアクセスにも有意な差はなく、「BX200」シリーズは、圧縮率の影響を受けないSSDであると結論づけていいだろう。よって以後のベンチマークは、テストデータ「デフォルト(ランダム)」のみに絞って行うことにした。
引き続き「CrystalDiskMark 5.1.0」を使い、データサイズによるパフォーマンスの違いとランダムアクセスの最高性能を確認していこう。データサイズは50MiB~32GiBまで、用意されている9つすべてのプリセットで測定を行っている。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 | |
4Kランダムアクセススコアの最大値(IOPS) | |
4K QD32ランダムアクセススコアの最大値(IOPS) |
シーケンシャル読込は最高559MB/secで、公称値を約20MB/sec上回る良好な結果。書込も最高486MB/secでほぼ公称値通り。また読込についてはデータサイズによる差もほとんどなく、転送が安定しているのも評価できるポイントだ。続いてランダムアクセスを確認すると、4Kの最高値が読込32MB/sec、書込124MB/sec、4K QD32が読込313MB/sec、書込346MB/sec。IOPSに換算すると4K QD32はそれぞれ約76,000 IOPSと約84,000 IOPSで、いずれも公称値を大きく上回るスコア。ただし、書込はデータサイズが大きくなるとやや低下する傾向にあるのは気になるところ。