エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.470
2016.01.23 更新
文:GDM編集部 池西 樹
テストセッションのラストは、消費電力と騒音値について確認しておこう。アイドル時は10分間放置した中で最も低い値、高負荷時は「OCCT 4.4.1:POWER SUPPLY」テスト実行中の最高値をそれぞれ採用している。
消費電力(W) | |
騒音値(dBA) |
2.5インチSSDとM.2 SSDを搭載するフル構成にも関わらず、アイドル時で7.8W、高負荷時でも38.1Wまでしか上がらず消費電力は極めて低い。特にアイドル時の数値は秀逸で、常時起動マシンとしてもオススメだ。また騒音値もアイドル時で33.4dBA、最高でも39.6dBAまでしか上がらず、デスク上や液晶ディスプレイの背面に設置した場合でもノイズが気になることはないだろう。
初代Ivy Bridgeモデルから着実に進化を遂げ、今やIntel「NUC」に並ぶ超小型PCの人気プラットフォームへと成長したGIGABYTE「BRIX」シリーズ。Skylake-Uを搭載する最新モデルでは、これまでと同様のコンパクトサイズと省電力性を維持しつつGPUを中心にパフォーマンスがさらに向上。比較的重量級とされるオンラインゲームでも快適なプレイが可能となり、多くのユーザーにとって必要十分な性能を提供できるようになった。
CPUの変更はもちろん、ストレージ周りの強化も大きい新型「BRIX」シリーズ。よほどハイエンドな処理を行わないかぎり、パフォーマンス不足を感じることはないだろう |
またNVMe SSDへの対応により、ストレージ性能は飛躍的に向上。加えて、今回検証した「BRIX s」なら、2.5インチドライブを内蔵でき、OSの起動は高速なNVMe SSD、データドライブには最近安くなってきた2.5インチSSDを搭載するリッチな構成が可能となるのも大きなポイントだ。すでにIntelからもSkylake-Uを搭載する「NUC」がアナウンスされているが、プロセッサは1ランク下のCore i5まで。CPUの性能を重視するならCore i7がラインナップされているGIGABYTE「BRIX」シリーズが最有力候補となるだろう。