エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.476
2016.02.22 更新
文:GDM編集部 池西 樹
DuraPro「DURAPRO-GTX980Ti-6GB」 市場想定売価税抜99,800円前後(2月中旬発売) 製品情報(DuraPro) |
玄人志向と言えば、自作に慣れた「玄人ユーザー」をメインターゲットに据え、ユーザーサポートや日本語マニュアルなどを排除。徹底したコストカットにより、高性能な製品を低価格で提供することで広く認知されている。
そんな玄人志向が、Durability&Professional(高耐久・プロフェッショナル)をコンセプトに、これまでと対極に位置するプレミアムブランド「DuraPro」の立ち上げを発表した。従来のスタンスより一線を画し、製品には2年間の長期メーカー保証に加え、メールによるユーザーサポートの提供。さらに出荷前には国内工場による厳密な全品検査が行われている。
DuraProでは、PC自作に不慣れな初心者や面倒な作業を嫌うゲーマーでも安心して購入できるよう安定性と信頼性を重視した |
このような安定性や信頼性を高める取り組みにより、これから自作を始める初心者や、近頃増えているメーカー製ゲーミングPCを使用しているゲーマーなど、従来の玄人志向ではカバーできなかった“自作に詳しくないユーザー”でも、安心して購入できる製品を提供していくのがDuraProの目的だ。なお担当者によればグラフィックスカード以外の製品も検討しており、将来的にはゲーミング環境をトータルで構築できるブランドに成長させて行きたいということだ。
DuraProブランドの概要を掴んだところで、ここからはGeForce GTX 980 Tiを搭載する第1弾モデル「DURAPRO-GTX980Ti-6GB」を紹介していこう。まず目を引くのが、2.5スロットを専有する大型のオリジナルクーラーだ。口径100mmファン×2と計5本のヒートパイプで構成され、グラフィックスカード全体を効率よく冷却。さらに高品質コンポーネントで構成された8+2フェーズ電源回路や、「Aluminum alloy back-plate」と呼ばれるアルミニウム合金製のバックプレートにより、安定性・耐久性を高めている。
実質3スロットを専有する大型VGAクーラーを搭載。また背面部には基板を補強するバックプレートが実装される |
もちろんパフォーマンス面にもぬかりはなく、コアベースクロック1,190MHz(リファレンス1,000MHz)、ブーストクロック1,291MHz(同1,075MHz)のオーバークロック仕様。またバックパネル部にはクロック切り替えスイッチが実装され、簡単にクロックを1,026MHz / 1,114MHzの安定志向に切り替えられるのも初心者には嬉しいギミックだ。その他、ビデオメモリはGDDR5 6GB、メモリバス幅は384bitで、ゲーミングモデルらしく基板とVGAクーラーにはLEDライティング機能を搭載する。
バスインターフェイスはPCI-Express3.0(x16)、出力インターフェイスはDVI-I×1、HDMI×1、DisplayPort×3の5系統で、HDMIは3,840×2,160ドット@60Hz、DisplayPortは4,096×2,160ドット@60HzおよびNVIDIA G-SYNCをサポートする。
黒を基調としたシックな装いのパッケージ。中央にはブランド名「DuraPro」の文字がデザインされている | |
パッケージ上部のロゴから、カードの製造を手掛けるのはGALAXであることが確認できる |