「高密度遮音素材」を貼り付けたサイドパネル

静音志向の「400Q」は、両サイドパネルに「高密度遮音素材」を貼り付けた二層構造を採用。外部への音漏れを徹底的にカットする防音対策が施されている。遮音素材の詳細は開示されていないが、表面は丸い窪みを無数に設けたディンプル状で、音の乱反射を吸収する役割を果たし、静音状態を作り上げているというワケだ。ちなみに貼り付けられた遮音材は、フロントパネルおよびトップパネル裏と同じ素材のようだ。

両サイドパネルはいずれも、上下2本の脱落しないハンドスクリューでシャーシに固定されている
「高密度遮音素材」による二層構造のサイドパネル。マザーボードトレイ背面側の右サイドパネルは、シャドウベイ部分が長方形にカットされている

標準的なリアパネルレイアウト

組み込み後は、なかなかお目にかかれないリアパネルをチェックしてみよう。上段右側には標準搭載される120mm口径の排気ファン、その左側にはマザーボードのバックパネルI/O用のカット。中段は拡張スロットが並び、その右側の空きエリアは通気孔仕様。最下段の開口部はオプション扱いの電源ユニットをマウントするスペースが割り当てられている。

「400Q」は幅215mmの標準的なミドルタワーPCケース。リアパネルのレイアウトを確認する限り、特別なギミックは見当たらない

ボトムレイアウト

本体底面をチェックすると、まず目に付くのが電源ユニット搭載エリアに装備された、防塵フィルタの存在。スライド着脱式のプラスチック製で、設置状態からリア方向に引き出す事が可能。水洗いにも対応し、付着したホコリを簡単に取り除くことができる。
さらに四隅には滑り止めゴムを装着した、高さ約30mmのプラスチック製台座を用意。設置面との間に空間を設ける事で、電源ユニットに搭載される冷却ファンにとって重要となる吸気スペースを作り上げている。

ボディ同色のボトムパネル。画像左側がフロント方向で、2.5 / 3.5インチ共用シャドウベイユニット底面を固定する”折り返し部分”も確認できる
台座はプラスチック製。高さは実測30mmで、設置面との間に空間を作り出す	スライド着脱式防塵フィルタ。サイズは実測で幅約120mm、奥行き約163mmだった