エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.478
2016.03.09 更新
文:GDM編集部 池西 樹
最後に実際のゲームプレイを想定したテストとして、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」のベンチマークテストを実施。APIは“DirectX 11”、品質設定を“最高品質”、解像度は1,920×1,080ドットに設定して計測を行った。
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」による各電圧の変化 | |
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」による各電圧の最大/最小/平均値 | |
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」実行時の消費電力推移 |
こちらも150Wから450Wまで大きく消費電力が変動するテストだが、「3DMark:Fire Strike Ultra」と同様に+12V、+5V、+3.3Vとも定格出力を割り込むことはなく、グラフもほぼフラットで推移する。また電源ファンの音については、すべてのベンチマークでCPUクーラーやグラフィックスファンの騒音の方が大きく、テスト中に気になることは一度もなかった。
ここまで、ENERMAXの新型GOLD認証電源「ERX650AWT」の検証を進めてきたわけだが、定格出力の90%近い負荷をかけた状態でも出力を維持できる、高い安定性はさすが老舗メーカーといったところ。近頃のトレンドである、セミファンレス仕様ではないものの、高い電源効率と基板設計の最適化により静音性は極めて高い。さらに信頼性で定評の日本メーカー製105℃電解コンデンサの採用に加え、「ヒートガード機能」により耐久性も担保されている。
Intel Core i7-6700KとGeForce GTX 970のSLI環境でも動作にまったく問題なし。一部のエンスー向けシステムを除けば十分な性能を備えたENERMAX「ERX650AWT」 |
また必要なケーブルのみ接続できるセミモジュラー方式や、取り回しの容易なフラットケーブル、ACコードの脱落を防ぐ「コードガード機能」など、扱いやすさに関わる部分も抜かりはない。強豪がひしめく80PLUS GOLD認証電源の中でも、その完成度は高く、新定番モデルとして万人におすすめできる良質な電源ユニットに仕上げられている。