エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.479
2016.03.10 更新
文:GDM編集部 池西 樹
最後に「ATTO Disk Benchmark 3.05」を使い、シーケンシャルアクセスの最高性能を確認しておこう。
ATTO Disk Benchmark 3.05 |
読込は最高564MB/sec、書込は最高539MB/secで、いずれも公称値を超える会心のスコア。グラフ形状も綺麗で、比較的データサイズの小さい16KBからほぼ最高性能に近いパフォーマンスを発揮できるのも特徴だ。
OCZでは、SSDを管理するための謹製ユーティリティ「OCZ SSD GURU」を無償提供している。使い慣れたGUI画面にて、SSDの健康状態、温度のリアルタイムモニタや、ファームウェアのアップデートが可能。さらに、TrimコマンドやSecure Eraseの実行、オーバープロビジョニング領域の拡張、ブータブルUSBドライブの作成など、ある程度の知識が必要とされる作業も簡単に行うことができるため、OCZ製SSDを導入しているならぜひ有効に活用したい。
OCZ初の15nm TLC NANDフラッシュを採用する新エントリーSSD「Trion 150」シリーズ。NANDフラッシュの微細化に合わせ、新デザイン基板やファームウェアの最適化により、多くのベンチマークで公称値を上回るスコアを計測。特にランダムアクセスは良好で、実際の運用において、ミドルレンジやハイエンドモデルとの違いを感じることはほとんどないだろう。
アルミニウム筐体による軽量デザインも魅力の「Trion 150」シリーズ。耐久性や安定性にも不安はなくノートPCのアップグレードにもオススメだ |
またエントリーSSDとしては最高レベルの書込耐性や150万時間とされるMTBF、さらに「OCZ SSD GURU」を使えば簡単にオーバープロビジョニング領域を拡張できる点も信頼性・耐久性を重視するユーザーには嬉しいポイントと言えるだろう。コストパフォーマンスに優れ、960GBの大容量モデルもラインナップされる「Trion 150」は、OS・アプリケーションの起動ドライブはもちろん、重要なデータを保管する保存用ドライブとしても有望な製品だ。