2.5インチSSDを搭載してみる

合計3ヵ所ある2.5インチシャドウベイ。ここでは2台のSSDをマザーボードトレイ右側エリアに固定してみよう。
　まずは少し固く締め付けられたハンドスクリューをドライバーで緩め、専用トレイを取り外す。これに2.5インチSSD底面を4本の「Screw M3x5mm」ネジで固定。元の位置に戻せばマウントは完了する。なおコネクタは左縦列にあるNZXTロゴ入りカバー方向に合わせれば、SATAケーブルを完全に隠す事ができる。

サイドアクリル仕様だけに、SSD本体カバーにプリントされたメーカーロゴや製品名は完成後も主張し続ける
	ロゴ入りカバーがコネクタを隠すあたりは心憎い。楽屋裏は極力表に出さない仕掛けはいつもながらに感心させられる。NZXTのブランドを特徴付けるこだわりのひとつだ
せっかくなので、電源ユニット搭載スペースと共通の底面フロアにも、2.5インチSSDを取り付けてみる。底面とはベタ置きになる関係上、SATAケーブルはフラットタイプまたは上向きL型コネクタに限定。さらにラッチ無しタイプが使いやすい
底面4本のネジは「赤丸」で囲んだ穴にドライバーを挿し込んで固定する	底面4点の穴に付属の「Screw M3x5mm」ネジで固定した状態

3.5インチHDDを搭載してみる

3.5インチHDDをマザーボードトレイフロント寄り背面に搭載してみよう。2.5インチSSD同様、底面4つのネジ穴を使い、付属の「Screw 6-32x5mm」で固定する。なお搭載エリアの表面には、2.5インチSSD専用トレイがハンドスクリュー1本で固定されているため、予め取り外しておく事になる。つまり2.5インチSSDと「同居」させる場合は、3.5インチHDDのマウント作業を先行させる必要があるというワケだ。

背面マウントの3.5インチHDDは、表面から4本のインチネジで固定。コネクタの向きは上下の指定がなく、マニュアルにも「or」の記載が確認できる。ケーブルの取り回しを考慮して向きを決めよう
	厚さ26.1mmの3.5インチHDD（WD Green）を搭載すると、外側にはみ出した状態になる。通常サイドパネルに干渉するところだが、側面の膨らみにスッポリと収まるように設計されている
	2.5インチSSDと共用の底面に3.5インチHDDを固定。こちらも底面の穴にドライバーの軸を通し、ネジ固定する

フルタワーPCケース顔負け有効スペースに電源ユニットを搭載

主流のPCケース同様、電源ユニットはボトムレイアウトを採用する「Manta」。有効スペースは最大で奥行き363mmとされ、モデル選定に頭を悩ませることはまずないだろう。とはいえこの数字は、本体の前から後ろまで全て使った場合のはなし。同一フロアに用意される2.5 / 3.5インチ共用の搭載スペースを活用する場合は、実測で奥行き約200mm程度の電源ユニットをチョイスする必要がある事を覚えておこう。

Mini-ITX規格のPCケースという決めつけから、搭載テストには奥行き123mmのショートタイプサイズ「剛力短2 プラグイン 700W」（型番：SPGT2-700P/A）を用意。固定方法はお馴染みのインチネジによる3点ないし4点留めだ

搭載は右側面から行う。「剛力短2 プラグイン 700W」は極端に短いモデルだけに、ケーブルの着脱も容易に行う事ができた。カバーに覆われているだけに、余ったケーブルを無造作に放置してもお構いなし