エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.481
2016.03.20 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
ASRock「A88M-G/3.1」 実勢売価税込9,980円前後 製品情報(ASRock / マスタードシード株式会社) |
今月AMDより、新たにデスクトップ向けAPUの最上位モデルとして「A10-7890K」が発売された。昨年5月に登場したA10-7870Kの登場以来、約1年ぶりにハイエンドAPUが更新されたというワケだ。28nmプロセスのGodavariコアを採用するA10-7870Kをベースに、動作クロックがさらに向上。最大4.3GHz動作を実現し、これまで登場したAPUの中で最も高性能な“最速APU”を謳う。すでにAMDは、2016年中にデスクトップ向けCPUとAPUをAM4フォーマットへ統合することをアナウンスしていることから、「A10-7890K」はまさにSocket FM2+世代のトリをつとめるAPUと言える。
約1年ぶりに更新された、Socket FM2+世代のハイエンドAPU「A10-7890K」。定格でも4GHzオーバーで動作する、過去最速のAPUだ |
そしてそのタイミングに合わせるように、先月ASRockから発売されたのが、今回主役を張る「A88M-G/3.1」だ。Socket FM2+向け最上位チップのAMD A88Xを搭載したMicroATXマザーボードで、店頭では発売以来早くもAMD系マザーの人気モデルに食い込んでいる。
その理由は、ズバリ最新構成のインターフェイス。PCI-Express2.0(x4)接続のM.2スロット(20Gbps)を標準装備するほか、Socket FM2+マザーボードでは珍しく、2ポートのUSB3.1(Type-A×1 / Type-C×1)も搭載している。Intel系マザーボードに比べて採用が遅れがちだったインターフェイス周りが、イマドキ仕様にアップグレードされているというワケだ。
まさに「A10-7890K」とタッグを組むために登場したと言える、ASRockのSocket FM2+マザー「A88M-G/3.1」。最新インターフェイスを備えたイマドキ仕様のMicroATXモデルで、今APUマシンを組むなら大注目の1枚と言える |
SATA3.0を8ポート備える拡張性の高さも魅力で、DDR3-2400MHzのオーバークロックメモリをサポートするなど、実力も十分。標準で4K出力や3系統の同時出力が可能なグラフィックス、AMD CrossFire XのマルチGPUサポート、さらに耐久性に優れた「Super Alloy」仕様も相まって、使い勝手にもかなりの期待がもてる。現行世代のAPUを絡めたマシンを組むには、まさにうってつけのマザーボードというワケだ。