「ECLIPSE P400S」外観スタイルチェック

スペック表により、おおよその雰囲気を頭に入れたところで、外観スタイルから検証を開始しよう。編集部に届けられた評価サンプルは、グレーカラーの窓無しタイプ。型番では「PH-EC416PSC_AG」になる。なお外装パッケージは茶箱で、外形寸法はW300×D520×H555mm、全体重量は8kg。店頭からはどうにか持ち帰られるサイズに収められている。

シンプルなフロントパネルデザイン

検証の始めるにあたり、まずはフロントパネルデザインを眺めてみよう。PCケースの顔となるフロントフェイスは、前方へ張り出すように両サイドには角度が設けられ、より立体的な雰囲気を演出。オープンベイの類いは省略されているため、流行に左右されないフルフラットなパネル形状が特徴だ。まだボトム部にはさりげなく「Phanteks」のロゴがあしらわれている。

グレーモデルのフロントパネルデザイン。素材は表面がスチール、上下部分には一部ABS樹脂を使用。なお表面は指紋や汚れが付着しにくいマット仕上げ。飽きのこないフラットデザインは、現在の自作PC市場では流行のスタイルといえる

フロントパネルの着脱方法

フロントパネルは簡単に着脱ができるようになっている。シャーシへの固定方法は、このクラスのPCケースでは珍しいジュラコンキャッチを使用。上中下段にピンが装着され、シャーシ側のメス側にロック。シャーシからの引き剥がしも容易で、ガッチリ固定されるためにガタツキもない。
　なおフロントパネル両側面はシャーシに密着・密閉され、上下部分に通気孔が設けられている。おのおのには、ホコリの侵入を遮断する防塵フィルタを垂直方向に装備。凝った作りは実にPhanteksらしい。

ジュラコンキャッチによりシャーシに固定されるフロントパネル。ロックの硬さはほどよく、引き剥がし時特有の”ピンが折れてしまう感”は一切ない
フロントパネル内側には、内部駆動音をカットする「防音シート」を装備。「ECLIPSE P400S」は、静音志向のPCケースである事が分かる
パネル左右側面は密閉されているものの、上下部分には通気孔を装備。それぞれにはスライド着脱可能な防塵フィルタが装着され、メンテナンス性は極めて良好
フロントパネルを外した状態の、フロントシャーシ部。標準で120mm口径ファン1基が搭載されていた。冷却機構については後ほど詳しく解説する