エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.489
2016.05.19 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからは「PX-512M7VC」をPCに組み込み、各種ベンチマークソフトによるパフォーマンス検証を進めていこう。使用するベンチマークは、「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」「CrystalDiskMark 5.1.2」「HD Tune Pro 5.60」「ATTO Disk Benchmark 3.05」の計4種。いつも通りOSは、ドライバ、ベンチマークソフトのみをインストールしたシステム用SSDから起動し、テストドライブにはデータを書き込まないクリーンな状態で計測を実施している。なお検証機材の詳細は以下の通り。
まずは「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」にて、基本性能とシーケンシャルアクセスの圧縮率による影響を確認していこう。
AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293:総合ベンチマーク | |
AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293:Compression-Benchmark |
シーケンシャルアクセスは読込、書込とも500MB/secを超える良好な結果。総合スコアもハイエンドモデルの目安とされる1,000ポイントを余裕で上回り、エントリーモデルとは言えそのパフォーマンスは非常に高い。また「Compression-Benchmark」を確認すると、読込約529MB/sec、書込約504MB/secでほぼ安定したグラフ。シーケンシャルアクセスについては圧縮率の影響を受けないことがわかる。
続いて、「CrystalDiskMark 5.1.2」を使い、ランダムアクセスへの圧縮率の影響を確認していこう。データサイズは1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」を選択し、計測を行っている。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」でチェックしたシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスにも有意な差は見られず、Marvell「88SS1074」は圧縮率の影響がないコントローラであると結論づけていいだろう。このことから、以後のベンチマークは、テストデータ「デフォルト(ランダム)」のみに絞って行うことにした。