エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.489
2016.05.19 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ATTO Disk Benchmark 3.05 |
転送サイズ4MBまでは順調に性能が上がり、読込は10GB/secオーバー、書込も10GB/secに迫るスコアを計測。それ以降はややスコアが低下するものの、8,000MB/sec以上はキープしており、「PlexTurbo」の効果が大きいベンチマークと言える。
TLC NAND SSDでは、後発となる「M7V」シリーズ。その分シッカリとファームウェアやSLCキャッシュのチューニングが行われているようで、標準的なデータサイズなら、MLC NANDのハイエンドモデルに匹敵するパフォーマンスを発揮する。さらに書込サイクルは通常の2倍、安定性も申し分なく、PLEXTORが謳うハイエンドTLC SSDの名に恥じない完成度の高い製品に仕上げられている。
オーバープロビジョニング領域を用いることなく高いパフォーマンスと信頼性を実現した「M7V」シリーズ。その完成度は非常に高く、TLC NAND SSDを敬遠していたユーザーにもオススメできる |
またメインメモリをキャッシュとして利用する「PlexTurbo」をサポートするのも大きなポイント。キャッシュに収まるデータであれば、転送速度を飛躍的に向上できる他、NANDフラッシュへのアクセスを抑えることで、耐久性をさらに高める効果も期待できる。コストパフォーマンスに優れるSSDを探している人はもちろん、性能や信頼性、耐久性の面からこれまでTLC NAND SSDを敬遠していた人にもぜひ試してもらいたい製品だ。