エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.490
2016.05.23 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
3Dグラフィックス描画時は、いったいどのような挙動を見せてくれるのか。定番の3Dベンチマーク「3DMark」にて、「Fire Strike Ultra」をLoopモードで30分間動作させた際の状況をチェックしてみよう。
「3DMark:Fire Strike」による各電圧の変化 | |
「3DMark:Fire Strike」による各電圧の最大 / 最小 / 平均値 |
傾向としては、「OCCT 4.4.2」とほぼ同じような計測結果になった。+12でわずかに定格を下回るシーンはあったものの、グラフは一貫してフラットで安定しており、それは11.996Vという平均値からも明らか。4Kゲーミングを想定した3D描画時でも、出力にほぼブレがない状況は頼もしい限りだ。
最後は実際のゲームプレイを想定し、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」のベンチマークテストで締めくくろう。設定プリセットは、DirectX 11モードの「最高品質」を選択。さらにGTX 980の機能である「Dynamic Super Resolution(DSR)」を有効にした上で、3,840×2,160ドットの解像度で検証を行っている。
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」による各電圧の変化 | |
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」による各電圧の最大/最小/平均値 |
これまでのテストの中では最も+12Vで変動があったものの、それでも最大最小値で0.096V、最大と平均値との差に至ってはわずか0.014Vに収まっている。平均値との比較でも分かる通り、テスト中はほとんどのシーンで定格ピッタリの12Vに張り付く安定動作。常態的に定格割れで動作するATX電源も少なくないことを考えれば、SFX電源というフォームファクタの違いを感じさせない堅実な仕様は、実に見事だ。