エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.496
2016.07.07 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
続いては、テッセレーションを駆使した3Dベンチマークテストの「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」を動作させてみよう。プリセット設定からDirectX 9ベースの“Basic”と、より高負荷なDirectX 11対応の“Extreme”を選択し、計測を行っている。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Basic” | |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Extreme” |
「3DMark」に比べればおとなしめなスコア変動となった。とは言えすべてのシーンにおいて順当にスコアが上がっており、特に快適さを左右するAverage FPSの改善は好印象。簡易OCはあくまで安全圏でのクロック調整にとどまっていることから、手動チューニングでさらなる高クロック動作にチャレンジすれば、もう少し目立ったスコア変動を見ることができるだろう。
ここからは、実際のゲームプレイやゲームベンチによる動作チェックを行っていく。まず試したのは、Blizzard Entertainmentが手がける話題のアクションシューティングゲーム「Overwatch」だ。テストにあたっては、プレイ品質を最上位の“エピック”に設定し、「対AIトレーニング」プレイ中のフレームレートを「Fraps」で計測する。なお、解像度はGTX 1080の機能である「Dynamic Super Resolution(DSR)」を有効にした上で、1,920×1,080ドットと3,840×2,400ドットの2パターンでテストを行った。
Overwatch(1,920×1,080ドット) | |
Overwatch(3,840×2,400ドット) |
ミドルレンジのグラフィックスカードでもプレイできるタイトルとあって、GTX 1080搭載の「GTX 1080 G1 GAMING」にとっては随分余裕なスコアになった。最高負荷の4K解像度においても、「ECOモード」ですらMin FPSが70オーバーと快適プレイは疑いなし。ちなみにそのような状況でも、動作クロックに合わせてパフォーマンスが改善していく傾向は見て取れる。あえてスコアを見比べてみると、「OCモード」は「ECOモード」に対して10~20%ほどの優位を保っているようだ。
ゲームベンチの最後は、DirectX 11対応のエンジンを採用したオンラインタイトルの「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」で締めくくろう。設定プリセットはDirectX 11モードの「最高品質」にセット、解像度は先ほど同様に「DSR」を有効化しつつ、1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットのカスタム解像度で計測を行っている。
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク |
圧倒的スコアを叩き出しているフルHD環境はこの際置いておくとして、それぞれの4K解像度におけるスコアを見てみよう。「ECOモード」では“非常に快適”を満たす7000にギリギリで届いていない状況だが、「GAMINGモード」以上ではその基準をクリア。オーバークロックの恩恵が分かりやすく現れている。仮にマシンが快適プレイのボーダー上にある場合でも、OCの余地があればブレークスルーが狙えるというワケだ。