エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.499
2016.07.22 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
今回の主役「303」は、6月17日より国内市場での販売がスタートした、ミドルタワーPCだ。近頃、In Winが得意とするシンプルなフラットデザインを取り入れ、フロント、トップ、両サイド共に余分なものを排除した平面で構成。多くの人にクールな印象を与える、スマートな製品に仕上げらている。
冒頭でも触れたように、左サイドパネルにはモデル最大の特徴と言える強化ガラスを採用。PCケースに初めてガラス素材を取り入れた”元祖”とあって、この組み合わせはこの後もしばらく続くだろう。
In Win「303」 市場想定売価税込12,800円(2016年6月17日発売) ブラック(型番:IW-CF06B 303-Black) ホワイト(型番:IW-CF06B 303-White) 製品情報(In Win Development / 株式会社アユート) |
ラインナップはブラック(型番:IW-CF06B 303-Black)とホワイト(型番:IW-CF06B 303-White)の2色を用意。「COMPUTEX TAIPEI 2016」ではMODサンプルのイエローモデルが参考出品されていたが、カラフルなバリエーションがあっても面白そうだ。
ブラックとホワイトの”基本色”をラインアップ。よりシャープに見えるシルバーや、「COMPUTEX」で参考出品されたイエローなどのカラーバリエーションは、今後の売れ行き次第で追加されるかもしれない。ちょっと期待しよう |
実機に触れる前に、スペック表からIn Win「303」の概要を掴んでおこう。対応フォームファクタはATX、MicroATX、Mini-ITXで、いわゆる一般的に言うミドルタワーPCにカテゴライズ。主素材はスチールで、左サイドパネルのみ3mm厚の強化ガラスを採用する。
ここではあくまで数値からの判断になるが、ドライブベイレイアウトが2.5インチと3.5インチがそれぞれ2段分とされ、ATX対応PCケースとしてはやや控え目な印象。冷却ファンは最大が120mm口径止まりで、フロントパネル裏には搭載スペースが用意されていないようだ。ちなみに冷却ファンはすべてオプション扱い。通常最低限、標準装備されるリア排気ファンもないため、新規組み込み時は合わせて用意しておきたい。
外形寸法は幅が215mm、奥行きが480mm、高さが500mmとされ、極めて一般的なサイズ。それに比べて外装パッケージは大柄で(W610×D572×H335mm / 13.02kg)、店頭持ち帰りにはカートの用意が便利だろう。それではいよいよ編集部に届けられた評価サンプルのパッケージを開き、本体を取り出してみよう。