「X99 Taichi」の実動チェック開始

Broadwell-Eの最上位モデルIntel Core i7-6950Xを組み合わせ「X99 Taichi」の実動チェックを開始

さていよいよここからは、実際に「X99 Taichi」をベースにPCを構築して、その動作を確認していくことにしよう。CPUにはBroadwell-Eの最上位モデルIntel Core i7-6950Xを用意、セッションの後半ではUEFIに用意されているプロファイルを使い、オーバークロックにも挑戦している。なお詳細なテスト環境は以下の表の通り。

Core i7-6950Xの「CPU-Z 1.76.0」の結果。アイドル時は省電力機能により動作クロックは12倍（1.20GHz）、電圧は0.765Vまで低下する
Core i7-6950Xの定格動作は3.00GHzだが、TurboBoost機能により、マルチスレッド時は3.50GHz、シングルスレッド時は3.93GHzまで動作クロックが上昇する

「Easy Mode」と「Advanced Mode」を切り替えられる「インタラクティブUEFI」

「X99 Taichi」に搭載される制御プログラムは、マウス操作に最適化された「インタラクティブUEFI」。基本的な情報に1画面でアクセスできる簡易モード「Easy Mode」と、従来通りの詳細な設定ができる「Advanced Mode」の2つのモードを備え、シームレスに切り替えて使用することができる。

標準状態でまず起動する「Easy Mode」。搭載CPUやメモリクロック、ストレージ状況を確認できる他、簡易オーバークロック機能やファンコントロール機能も備える
「Taichi」の語源でもある“太極図”がデザインされた「Advanced Mode」モード。切り替えは「F6」キーでシームレスに行うことができる
CPU、メモリ、FIVR、電圧など、詳細なチューニング項目が揃う「OC Tweaker」タブ。PCの性能を限界まで引き出したいならこちらで設定するといいだろう
チップセットやCPUの機能を変更できる「Advanced」タブ
ASRockの独自機能がまとめられた「Tools」タブ。ネットワーク経由のUEFIアップデート機能も実装されており、UEFIを常に最新の状態に保つことができる
ケースを開けることなく実装コンポーネントを確認できる「System Browser」も便利な機能だ
現在のPCの状態をリアルタイムに監視できる「H/W Monitor」。PCをチューニングしたあとはCPUの温度や電圧を必ずチェックしておこう
基板上の5つのファンコネクタは、すべて独自ファンコントロール機能「FAN-Tastic Tuning」で回転数を調整できる