エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.503
2016.08.02 更新
文:GDM編集部 池西 樹
NVMe対応のM.2 SSD「SM951-NVMe」にてソフトウェアRAIDを構築。なお機材の関係で、今回は128GBモデルと256GBモデルを使用している |
LGA2011v3 CPUの持つ豊富なPCI-Express3.0レーンを生かし、帯域幅32Gbpsの「Ultra M.2」を2基搭載する「X99 Taichi」。Intel X99 Expressが「PCIe/SATA remapping technology」に非対応のため、残念ながらNVMe SSDによるチップセットRAID(Intel Rapid Storage Technology:IRST)は使用できない。しかし、OS標準のダイナミックディスク機能を使えば、NVMe SSDでもRAID 0 / 1(サーバーOSならRAID 5も)環境を構築することができる。
「デバイス マネージャー」では2枚のNVMe SSDが確認できるが、「PCIe/SATA remapping technology」非対応のため「IRST」からはドライブが認識できない |
そこで今回は、ダイナミックディスク機能によるSamsung製M.2 SSD 「SM951-NVMe」(128GB + 256GB)のソフトウェアRAID 0に挑戦。そのパフォーマンスをチェックしてみることにした。なおベンチマークソフトには「CrystalDiskMark 5.1.2」、データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」を選択している。
ランダムアクセスは4K Q32T1が約7割上昇しているものの、その他に大きな変動はなく効果は限定的。一方、シーケンシャルアクセスは、読込が約4,100MB/sec、書込が約1,330MB/secで、いずれもシングルドライブから約2倍にスコアが向上。PCI-Express3.0レーン数に余裕があるLGA2011v3プラットフォームでは、2枚のSSDに同時アクセスした場合でもボトルネックがほとんど発生しない。高解像度動画や画像ファイルなどを頻繁に扱うならPCI-Express接続のM.2 SSDによるRAID環境はオススメだ。