エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.504
2016.08.05 更新
文:GDM編集部 池西 樹
「GTX 1070 AMP Extreme」に付属する謹製ユーティリティ「FIRESTORM」を使えば、GPU・メモリの動作クロックや電圧に加え、ファンの回転数をリアルタイムに調整可能。さらにLEDライティング機能「Spectra」のカラー設定機能も実装され、グラフィックスカードのすべてをこのソフトで制御することができる。ちなみにLEDカラーの設定は基板上のコントローラユニットに保存されるため、「FIRESTORM」を起動しなくても反映される。
ここからは、実際に「GeForce GTX 1070 AMP Extreme」をPCに組み込み、各種ベンチマークテストによるパフォーマンス検証に移ることにしよう。今回はSLIのテストがメインということで、プラットフォームにはフルレーンの2-Way SLIに対応するLGA2011v3を採用。CPUにはBroadwell-E最上位となるCore i7-6950Xを、マザーボードにはASRock「X99 Taichi」をそれぞれ使用している。なおその他詳細スペックについては以下の表を参照いただきたい。
本格的なSLIの検証に入る前に、まずはリファレンスモデルとの性能差を簡単に確認しておこう。今回は「FIRESTORM」にてベースクロックを定格と同等に落とした状態を”リファレンス相当”とし、ベンチマークには「Fire Strike“Ultra”」を使用した。
標準状態の「GPU-Z 1.9.0」の結果。コアクロックは1,633MHz、ブーストクロックは1,835MHzに、さらにメモリクロックも8,208MHz(2,052MHz×4)へとチューニング済み | リファレンス相当までベースクロックを落とした状態。ブーストクロックは1,708MHzまでしか下がらないため、リファレンスモデルよりは若干スコアは高めに出るはずだ |
Fire Strike“Ultra” |
GPUの性能が比較的素直に反映されるテストということで、すべてのスコアが約5%向上。実際のクロック差(約7%)には若干届かないものの、オーバークロックによるパフォーマンスの上積みは確実にあることが確認できた。